2011/07/11

パーソナルカラー診断

 気がつけば、1ヵ月近くも更新していませんでした。その間に2011年の半分が終わり、梅雨が明けて、真夏の太陽がギラギラ照りつけています。月日はどんどん流れてゆき、人はどんどん年を取る……。

 どこからどう見ても熟年オバサンとなった我が身を持て余している昨今ですが、ひょんなご縁でパーソナルカラ―診断をしていただく機会に恵まれました。この数年、自分に似合う服がわからず、何を着ていいか迷うことばかりなので、ファッションやメークのアドバイスをしていただくのもいいかな、と思ったのです。とは言っても、1人だったら気後れして絶対無理。桜桃さんとぶんぶんさんとご一緒なので実現したことです。

 七夕の日に3人で出かけたのは、奇しくも第1回お江戸オフの地、門前仲町。期待と緊張と半々でこちらのサロンにお邪魔しました。迎えてくださった三上さんは可愛らしくてチャーミング。しっかりした内面をソフトな印象で包んだ素敵な方でした。

 概略の説明と問診の後、いよいよカラ―診断。3人順番に診ていただきましたが、自分だけでなく他の2人の診断を客観的に見られたのがとても有意義でした。顔写りのよい色、悪い色は確かにあります。それが3人3様なのが不思議だし面白い。桜桃さんは淡くきれいな色(Early Spring)、ぶんぶんさんは鮮やかな原色(Winter)、私は深く濃い色(Deep Autumn)。Deep Autumnカラ―は私の好みでもあり、納得の結果です。

 その後、実際にメークをしていただき、さらに、骨格によるファッションアドバイスもいただき、至れり尽くせりです。鏡に写った己の姿を見ているとガマの油が出てきそうな思いでしたが、自分を正視せずにはファッションもメークも成り立ちません。外見的にも内面的にも自分を知ることからファッションは始まるようです。

 パーソナルカラーと似合うファッション傾向を教えていただいたので、今後はそれを参考にして服を探したいと思います。絶対的なものではないにしても、迷った時の指針になりそうです。何よりも意識が変わったのが一番大きな収穫でした。

 4時間半にわたってお付き合いくださった三上さんには心から感謝しています。舞い上がったオバサンたちはいちいち「へぇ!」と驚くことばかりで、かしましくて失礼いたしました。ご丁寧なレポートが届き、感激しています。そして、貴重な体験をご一緒できた桜桃さんとぶんぶんさん、ありがとうございました。この日の経験を無駄にしないように、いくつになってもブラッシュアップを心がけましょうね。

 後日談をひとつ。この日の帰り道、三上さんおすすめのお粉(ファンデーションの上に使うルースパウダー)をさっそく購入しました。で、翌々日の高校のクラス会にいつもより念入りにメークして出かけたんですが――元クラスメートに「メークしてる?」と聞かれてしまいました(爆!)。ファッション&メーク修行の道は険しいのだ。

| | コメント (10) | トラックバック (2)

2005/08/04

足元のおしゃれにトシが表れる?

 この夏も、ナマ足にサンダルというスタイルが流行しています。電車に乗ると、若い女性は十中八九、このスタイル。中年世代もサンダルの場合はナマ足が多く、「サンダルにストッキングは野暮」という風潮が浸透しているようです。

 先週だったか、パンストの生産が激減しているというニュースを見ましたが、ナマ足ブームもその一因らしいですね。女性は暑い夏にパンストを履く窮屈さから解放されたと言えそうです。

 けれども、私は非ナマ足派。最近流行っている細めで華奢なサンダルは見るからに足が痛くなりそうな上、冷え性なので、ナマ足スタイルは無理と最初からあきらめています。

 サンダルが駄目でも、夏らしく涼しげに見えるように、お出かけの時はバックストラップのメッシュのパンプスにひざ下ストッキングを着用(夏はほとんどパンツルックなので)。「今風じゃない」とひしひしと感じつつ、それでもかなり無理をしているのが実状です。ふだんは楽なペタンコ靴しか履かないので、パンプスでお出かけすると足があちこち痛んで結構つらいのです(^^;)。

 おしゃれの意欲よりも体の状態を優先させて、見た目よりも楽なほうを選ぶようになるのが、若者とおばさんの境目かもしれない……それがはっきり表れるのが足元のおしゃれのような気がします。そんなふうに思いつつ、つい女性の足元に目をやる昨今です。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2005/01/12

『おしゃれの階段』(光野 桃)

おしゃれの階段 (新潮文庫)
おしゃれの階段 (新潮文庫)

 40代前後の女性で「何を着たらいいかわからない」とお嘆きの方に、おすすめの本です。おしゃれの具体的なノウハウもさることながら、おしゃれの根本にある「生き方」について考えさせられ、共感を覚えると同時に、前向きな気持ちになりました。

 ファッション雑誌「ヴァンサンカン」の編集者をしていた光野さんは、ご主人の転勤に伴い仕事をやめてミラノに渡り、そこで、イタリアの素敵なマダムたちの装いやライフスタイルから多くのことを学びます。これは、その時の体験をもとに、40代の女性に向けて書かれた(「婦人画報」連載)おしゃれについてのエッセイです。

 それは、「暮らし」という、人間にとって最も基本的なことをおろそかにしない人の美しさだった。 (中略)  家族に尽くし、自分にも手をかける。そうして笑顔で日を送る――。  イタリア・マダムの美の秘密、その第一の鍵はこの生き方にこそあった。

 つまり、日々の暮らしをおざなりにして、外出する時だけおしゃれに気を配っても、本当のおしゃれとは言えないということ。外出時にどんなに取り繕っても、知らず知らず化けの皮がはがれて、おしゃれとは縁遠い日常が顔を出しているのかもしれない……おお、怖い!

 イタリア人のおしゃれの根本にあるものは「自分らしくありたい」という強い思いである。私っていったいどういう存在なのか、どう生き、何をしたいのか――そのことを常に考え、自分の内面と正直に向き合っていくことの中に、おしゃれ=「外見をどのように表現するか」ということも含まれる。
 どうやら、私が「何を着たらいいかわからない」のは、「どう生きたいか」「何をしたいか」という点がはっきりしていないから、らしい。まず、それを考え、「自分らしさ」を認識しなくては! このままずるずると「おばさん街道まっしぐら」は悲しいので、この機会に自分を見つめなおしたいと思います。やっぱり、いくつになってもおしゃれでいたいもの! 

(新潮文庫/『洗練の法則』改題) 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/08/28

ショーウインドーは秋色

 ひさしぶりに都心に出たら、ブティックのショーウインドーがすっかり秋色になっていました。何だか、自分の白っぽい夏の装いが野暮ったく感じられる。早くシックなオータムカラーの服を着たい! 新しい服が欲しい! 心は早くも「ファッションの秋」モードです。

 初秋からコートを着るまでの季節は、おしゃれのし甲斐のある季節。言い換えれば、おしゃれか否かがはっきりわかってしまう、コワい季節。気合も入ろうというものです。

 とは言え、この意気込みも毎年、今の時期だけで、そのうち、収納ボックスの「年代物」を引っ張り出して、さえない定番の装いでお茶を濁すことになるのですが……。でも、「お洒落をしたい」という気持ちは忘れたくありませんよね、いくつになっても。

 ショーウインドーに飾ってあった、深い臙脂(えんじ)色のトレンチコートが素敵だったなぁ。今年は数年ぶりにコートを新調しようか……。だけど、いざ買う段階になると、「使い回しが効いて、飽きがこない」ベーシックカラーを選んでしまいそう。そうやって、「無難な」服ばかりになっていくのです。

 今年の秋冬物は、「無難な」ものから一歩踏み出て、自分が「着たい」と思う服を選んでみようかな。まずは、時間がある時にウインドー・ショッピングをして、あれこれチェックしたいと思います。
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2004/07/07

暑くてもスーツ、あくまでもスーツ

 東京は今日も、熱帯夜明けの蒸し暑い朝で、8時頃にはすでに30度に達していたようです。その中、長袖のワイシャツにネクタイ、スーツ上下で出勤していく夫が気の毒でなりません。汗っかきの夫は帰宅時には、下着びしょびしょ、ワイシャツ汗まみれ、背広よれよれになって帰ってきます。

 だいぶ前に羽田元首相が「省エネルック」を普及させようとしましたが、結局根付きませんでした。確かに、半袖の上着は間が抜けていて、ぴしっとした印象になりません。どんなに暑くても、男性はスーツ上下で身を固めないと自分の職場に出て行かれないようです。あたかも、侍が戦いに出向く時、鎧で身を固めるように……。

 そんな男の美学もわからないではありませんが、そういう服装の男性のために冷房を強くきかせたオフィスで働く女性はたまりません。上着やひざかけを用意して、冷房に対処しなければならず、どこかおかしい気がします。おまけに、冷房による放射熱が都会の温度を上昇させている事実には、何だか納得できない思いです。

 紳士服メーカーはこぞって、夏用の薄くて涼しい素材を開発しているようですが、所詮スーツはスーツ、基本的に涼しいものではありません。熱帯にも匹敵する高温多湿の日本の夏にふさわしい服装が普及すればいいのに、やはり無理なのでしょうか……無理なのでしょうね。

| | コメント (7) | トラックバック (1)

2004/04/22

着る服がない!

 季節の変わり目の衣替えの時期になると、毎回のように「着る服がない」とうろたえます。洋服ダンスや引き出しや押入れのケースは、それなりに埋まっているのに、新しいシーズンに着たいと思える服がほとんどないんです。普段着はともかく、ちょっとしたお出かけの時に着るちょっとおしゃれな服が見つかりません。去年の今頃はどんな格好をしていたんだっけ?

 OL時代は、服飾費にだいぶつぎ込んで、そこそこ流行の服をとっかえひっかえ着て通勤していたけれど、今や、その必要もその金銭的余裕もなくなって、めっきりおしゃれに疎くなってしまいました。おまけに、年を重ねて、つまり「おばさん」になって、今まで好んでいたものが似合わなくなり、何を着たらいいか、迷うばかり。ショッピングに出かけても、限られた予算の中で何を買い求めてよいやら、わからず、結局買わずに帰ってくることもしばしばです。

 着たくないものははっきりしているんです――いいところの奥様風のエレガントな装い、引きずるようなロングスカートに重ね着するようなマダム風の装い。好みとしては、シンプルですっきりしていて、さりげなくおしゃれ、というようなもの。でも、この年になると、「シンプルですっきり」が「地味でさえない」になりがちなので、そのあたりがとても難しいです。

 ファッションにすっかり自信をなくした私、専属のスタイリストが欲しいと思う昨今です。同世代のみなさんはどうされていますか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)