2011/02/14

特別展「江 姫たちの戦国」(江戸東京博物館)

 お江ちゃん、昨夜も大活躍でしたね。敬愛する信長おじさまの仇、明智光秀に一対一で向き合って意見しちゃうなんて、さすが我らのお江ちゃんです。光秀はこの対面が余程印象に残ったらしく、今わの際にお江ちゃんの幻まで見ていました。とても感動しました。

 んなわけあるか!(あらま、乱暴なお言葉) 年齢不詳な江の設定と脚本に無理がありすぎです。事件が起こるたびに重要人物に絡んでくるあの子はいったいいくつなの?! 

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 と文句を言いつつ、江戸博で開催中の「江 姫たちの戦国」に行ってきました。しかも訳あって1週間のうちに2度も江戸博に行ったおかげで、浅井三姉妹のキャラクターのイベントにも遭遇しました。三姉妹の着ぐるみが「GOGOお江!」という歌を歌うんです。写真の右から、初、江、茶々。一番左は、江戸博のキャラ、ぎぼちゃん。滋賀県観光協会の主催なので、ひこにゃんも来ていました。

 私が常設展でこのイベントを見ている間、同行のぶんぶんさん桜桃さんは特別展を見学。私は数日前に見たので、一人別行動で常設展を見たわけです。

 ちなみに、「江 姫たちの戦国」は、江を取り巻く人物あれこれを紹介しなければならないため、焦点がぼやけて散漫になってしまった印象。しかも、年代順ではないのでわかりにくい。結局、ドラマも展示も「信長、秀吉、家康」の存在感と人気に頼らざるを得ないんですね。

 特別展をすでに見たのにわざわざ両国まで出かけたのは、その後のお楽しみのため。「寺尾」でちゃんこ鍋を食べた後、水道橋に移動して小石川後楽園を散策し、神楽坂の「紀の善」で一服しました。ちゃんこもおしるこも美味しかった! ちゃんこはランチ@1200円でおすすめ。

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 食べ物だけではナンなので、両国駅の旧ホームの階段に飾ってあったお雛様と、後楽園の梅の写真も貼っておきます。

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2010/06/24

ドラマ『Mother』

 昨夜は『Mother』の最終回でした。いい終わり方でよかった。心に残る素晴らしいドラマでした。

 小学校の教師が、親から虐待を受けている教え子を誘拐して、別の土地で親子として暮らす――「ありえないでしょ、そんな話」と思いつつ、展開が気になって何となく見ているうちに、いつの間にかどっぷりはまっていました。

 松雪泰子さん、田中裕子さん、高畑淳子さんなど実力派女優が重要な役どころをリアルに演じるので、かなり強引なストーリー展開も真実味を帯びてくるから不思議。さらに特筆すべきは子役の芦田愛菜ちゃんの名演技! うますぎ、可愛すぎ。笑顔はもちろん、泣き顔もたまりません。「お母さん」という一言の台詞にさえ、その時その時の感情がこもっていて毎回泣かされました。まだ6歳になったばかりというから末恐ろしい。

 最終回でうっかりさんの秘密がさりげなく語られたのがよかったな。究極の母性愛。うっかりさんの存在はこのドラマの要でした。演じた田中裕子さんがまた素晴らしくて、強く印象に残りました。

 ドラマや映画は後味がよいとほっとします。多少ご都合主義でも。クリームソーダの再会での二人の会話を想像してあったかい気持ちになりました。

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2010/04/19

ドラマ『新参者』

 待望のドラマ『新参者』が始まりました。原作者の東野圭吾さんのファンであり、原作『新参者』のファンであり、刑事の加賀恭一郎のファンであり、阿部寛さんのファンであり、人形町のファンであるため、期待と不安をめいっぱい膨らませ緊張しながら観ました。初回の印象はまずまず、かな。

 「阿部さんは加賀恭一郎のイメージじゃない」と配役発表時から思っていましたが、やっぱりかなり違いました。加賀はアクがなくてもっとソフトなイメージ。もちろん技量に不満はなく、阿部さんなりの加賀はできあがっていましたが……。どちらかと言えば、阿部寛はガリレオで、福山雅治が加賀ではない?

 加賀をとりまく刑事陣、被害者一家もなかなか面白いメンバーだし、それに絡む人形町の人々も役者揃い。昨日の初回では市原悦子と弥太郎さん香川照之の演技が光ってました(それにしても、香川さん忙しすぎ)。

 でも、殺人事件の犯人を追うサスペンスドラマを下町の人情話のエピソードでつなげていくという手法がまだうまくかみ合ってない印象も……。そこに『新参者』の魅力があるので、回を重ねて落ち着くことを期待しています。

Img_1928 人形町のロケがメインで、馴染みのある人形町の街並みがたっぷり映るのは嬉しいかぎり。ただひとつ疑問が――人形焼の亀井堂、重盛、板倉屋の名前はちゃんと出てきたのに、たい焼きは何故「柳屋」じゃないの? お店のほうの都合なら仕方ないけれど、タイアップのためなら許せぬぞ。

関連記事:
『新参者』(東野圭吾) (2009年10月5日)

新参者
新参者

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2010/04/18

『アリス・イン・ワンダーランド』

 さっそく観てきました。『アバター』に続く、3D体験第2弾。3Dの効果は『アバター』以上で、ワンダーランドをたっぷり体感できました。とにかく映像がリアルで美しい。映画はついにここまで来たのね、とオバサンは感心することしきり。こんな映像を見て育つ子供たちは、想像力を膨らませる余地がないんじゃないか、と心配になる程です。

 ストーリーはファンタジーらしくきれいにまとまっていますが、この映画はストーリーを楽しむより、『不思議な国のアリス』と『鏡の国のアリス』の世界を体感することに意味がありそうです。だから、両作品を知っていたほうがより楽しめます。残念ながら、私は随分昔に読んだので細部までは覚えていませんでしたが、お馴染みのキャラクターが出てくるだけでわくわくできました。

 話題のジョニー・デップ扮する帽子屋マッド・ハンターは圧倒的な存在感。濃いメークに奇妙な扮装の中から哀愁が漂い共感を誘います。アリス、赤の女王、白の女王の女性陣もそれぞれ個性的で好演しています。

 頭の中をからっぽにして、ファンタジーの世界にどっぷりひたりたい方におすすめです!

アリス イン ワンダーランド 公式ビジュアル・ガイド (INFOREST MOOK)
アリス イン ワンダーランド 公式ビジュアル・ガイド (INFOREST MOOK)

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2010/01/17

『アバター』で3D体験

 昨日、映画『アバター』を観てきました。ディズニーランドや科学博などでは3D映像を観たことがありますが、映画では初めて。夫がメガネ常用なので、事前に3Dメガネについて調べて、クリップオン型がある(300円で購入)マイカルシネマをチョイスしました。

201001171554000 3D映画には Real D、XpanD 、Dolby 3D 、IMAX 3D と4種類の方式があって、普及しているのは Real D か XpanD 。クオリティが高いとされるIMAXやDolbyは今のところ映画館が限られます。マイカルシネマはReal D、いつも利用しているTOHOシネマはXpanD。大きな違いは、Real Dのメガネはプラスチックの安価なもので持ち帰り可なのに対し、XpanDのメガネは電池が内蔵されているため大きめで重く、使用後は返却します。

 軽いメガネなので疲れることなく、ずり落ちることもなく、3D映像を堪能できました。クリップオンタイプの夫も特に問題はなかったようです。ちなみに、通常の3Dメガネを自分のメガネの上からかけることも可能なので、どちらを使うかは好き好きかと……。Real D方式の見え方は座席の位置が影響するとも聞きますが、会場のほぼ中央だったのがよかったのかもしれません。美しく迫力ある3D映像のおかげで、映画を観るというより体験するというほうがふさわしい印象でした。

 肝心の映画はジェームズ・キャメロン監督作品らしいSF娯楽大作に仕上がっていて、2時間40分を長く感じさせません。ただし、途中からストーリーが読めてしまうのが難。それに、『もののけ姫』に似たところもあるし……。いかにもハリウッドらしいこういう映画はあれこれ考えず単純に楽しむに限ります。

 予告編で見た『アリス・イン・ワンダーランド』もぜひ3Dで観たい! これからは3D映画がどんどん増えそうですね。

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2009/11/21

『マイケル・ジャクソン THIS IS IT 』

 マイミクさんの「超必見」の言葉に誘われて観てきました。

 そもそも私、マイケル・ジャクソンの急逝には驚いたものの、とくに思い入れがあるわけではないし、マイケルをアーティストとしては過去の人と思い込んでいました。3年前に「スマスマ」に出演した時にはどこか痛々しい感じすらした程。スキャンダルや奇行をめぐるマスコミの報道にすっかり踊らされていたわけです。

 ところが――マイケルはずっと変わらずスーパースターだった! この映画は、予定されていたコンサートのリハーサル風景とコンサートで使われる映像を記録したものですが、マイケルのたぐいまれな才能と優しい人柄、コンサートにかける意気込みがダイレクトに伝わってきてぐいぐい引き込まれました。なんと、歌もダンスもほとんど往年のまま! コンサートの構成や演出の細部までこだわりぬき、それを実現するために妥協を許さず取り組むマイケルの姿に心打たれました。

 そして、そんなマイケルのコンサートに関われることを誇りに思い、無上の喜びとして、ベストを尽くすスタッフ、ダンサー、ミュージシャンたちの姿もまた感動的。彼らの姿勢、言葉からもマイケルの偉大さがよくわかります。

 このリハーサルの後、本番を迎えることなく亡くなったマイケルの無念さ、メンバーたちの喪失感や虚脱感を思うと言葉もありません。「キング・オブ・ポップス」マイケル・ジャクソンを失ったことの大きさを今さらのように痛感するばかり。もしかしたらマイケルは今頃、完璧な本番ではなく不完全なリハーサルを勝手に公開されて不本意に思っているかもしれませんが、私としてはこの映画でマイケルの姿を見られたことに感謝したい気持ちです。

 マイケル、ありがとう! 心からご冥福をお祈りいたします。

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2009/11/11

ドラマ『JIN-仁-』

 早くこの話題を書きたかったのに、ハワイの話がなかなか終わらなくて……。このドラマ、ただ今、大のお気に入りです。今日のココログニュースに「視聴率20%超えを記録」と出ていて、「やっぱりね!」と納得。だって、面白いんだもん。皆さんはご覧になっていますか?

 同名のマンガが原作で(これも読んでみたい!)、現代の脳外科医が幕末の江戸にタイムスリップして、江戸の病人を救おうとする話。以前、読んだ小説『大江戸神仙伝』と設定が似ているけれど、こちらは医学に重点を置いてポイントを絞っている分、集中しやすい気がします。

 それに何と言っても、キャストがいいんです。主役の南方仁役の大沢たかおをはじめ、坂本龍馬の内野聖陽、花魁・野風の中谷美紀、咲の綾瀬はるか、その他の脇役に至るまで豪華キャストがぴったりはまっています。大沢さんは今までじっくり見たことがなかったんですが、味のあるいい俳優さんですね。内野さんの龍馬がまた素晴しくいい! こんなにアクの強い個性的な龍馬を見てしまうと、来年の大河ドラマの福山さんでは物足りなくなりそう。中谷さんの花魁も本領発揮でしびれるし、綾瀬さんの江戸娘も妙に可愛くて好きです。

 オープニングロールの東京各地の現在の写真から古写真に変わる趣向もいい。江戸好きにはたまりません。セットや大道具小道具もなかなか凝っています。また、MISIAの主題歌もドラマを盛り上げています。

 というわけで、ひさびさに大絶賛のドラマです。あと半分しかないと思うと淋しいけれど、残りの回も楽しんで観たいと思います。

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2009/05/24

映画『天使と悪魔』

 新型インフルエンザ騒ぎの中、シネコンに行ってきました。土曜日の夕方なのに閑散……話題作なのにガラガラ……でした。「この時期にわざわざ映画を観に行かなくても」という風潮なんでしょうね。前日「阿修羅展」で思いきり人波に揉まれてきたので(この話は次回)、もう破れかぶれ……いえ、自粛はしない方針でいきます。

(以下、直接的なネタバレは避けますが、まっさらな状態で観たい方はお読みにならないように!)

 さて、『天使と悪魔』。これがとても面白くて大満足でした。前作『ダ・ヴィンチ・コード』より映画としての満足度は高かったです。連続殺人の謎解き、タイムリミット・サスペンス、どんでん返しなど、娯楽映画の王道とも言える要素が盛り込まれ、ヴァチカンやローマを舞台に話がスピーディーに展開するのでぐいぐい引き込まれます。宗教曲を思わせるBGMも効果的。トム・ハンクスはラングドン教授役が板に付いてきた印象です(こちらも慣れた?)。

 当然ながら、ヴァチカンでのロケは許可されなかったそうですが、まったくそれを感じさせず、システィーナ礼拝堂のコンクラーベ(教皇選挙)も本物そのもの(たぶん)。資料倉庫にも興味津々……本当にああいう施設があるのか? ヴァチカンやローマの教会、史跡、彫刻を見られて、観光気分も満喫できました。ああ、イタリアに行ってみたい!

 反物質、CERN(セルン)、イルミナティなど、原作者ダン・ブラウンらしい薀蓄も満載ですが、映画だとその説明に時間を割けないため、やや消化不良。反物質の扱いについては科学的にありえないし、イルミナティの歴史も違っているらしいけれど、未知のことを聞きかじっただけでも興味深いです。コンクラーベの煙の話、スイス衛兵隊の存在も初耳でした。

 というわけで、やけに盛り上がった私は帰りに文庫本を買ってしまいました。前日からの阿修羅モードから一転、ヴァチカンモードに……私って、何てはまりやすいんだ?!

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2009/04/21

追悼特別番組

 昨日の夜は心底びっくりしました。ショックで心臓がドキドキしました。ついていたテレビからいきなり、「この時間は予定を変更して桑田佳祐さんの追悼特別番組をお送りします」と流れたんだもの……。

 嘘でしょ? そんなニュース流れてなかったし……。でも、この体裁、この雰囲気は嘘とも思えない。えー、本当に死んじゃったの~?! と激しく動揺した私。数分後には新番組のパロディとわかったわけですけど、ショックが大きすぎてその後は全然楽しめず、チャンネルを変えてしまいました。

 ちょっとやりすぎではありませんか? こう言うと、ブラックユーモアもわからないオバサンはこれだから困る、と反論する人がいそうだけど、やっていいことと悪いことがあるし、パロディならやり方ってものがあると思います。桑田さんの新番組と知ってチャンネルを合わせていた人ばかりじゃないんです。

 桑田さんとは同世代、しかも同窓で、思い入れがあるからこそ、昨日の番組は本当に残念に思いました。

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2009/03/02

『おくりびと』

 アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』を遅ればせながら観てきました。受賞後のお祭り騒ぎに刺激されて、これは観ておかなければと思ったのです。上映している映画館が限られている上、1000円均一のサービスデーでもあり、どの回も満席の盛況ぶりでした。

 実は私、こうして直接的に人の死をテーマにした映画はどうも苦手で、あえてお金を出して観に行こうと思わないたちです。身につまされるのが嫌だし、死を遠ざけておきたいという深層心理が働いているからなのでしょうが……。そんな私も、ほっとする笑いに緊張感を解きほぐされつつ、この映画を楽しめました。深刻になりすぎず、かと言って、笑いに偏らず、死を温かく柔らかい眼差しで見つめ描いている点がよかったです。

 茶道にも通じるような納棺師の美しい所作には目を瞠り、厳粛な気持ちになりました。演じる本木雅弘さん、山崎努さんの巧いこと……所作も演技も素晴らしい! この日本ならではの儀式が外国人の心を捉えたのでしょうね。納棺も含めて、お葬式という儀式は死者を弔うためのものであると同時に、残された遺族やまわりの人の心を癒すためのものであることを改めて感じました。

 「死は門だ」――火葬場の職員(笹野高史さん)の言葉が印象的です。誕生という門からこの世にやって来たものはみんな、やがて死という門を通らなければならないわけですね。その門がどの辺にあるのかわかりませんが、そこを通り抜ける日までこの世の生活を味わい尽くさなくては……。この世で縁のあった人とはいつかまた門の向こうで会えると思うと、少し気持ちが楽になります。

 同じくこの週末、『おくりびと』をご覧になった惑さんの記事にトラックバックをお送りします。

おくりびと [DVD]
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