2007/05/23

ひまわりとさくら

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 銀座のプチひまわり畑。ソニービルが一足早い夏を演出して、ビルの一角にひまわり4000本を展示しています。ほんの小さな空間だけど、鮮やかな黄色のひまわりを見ていると何だか元気が出ます。

 一方、宝塚劇場では遅咲きのさくらが満開でした。星組新トップコンビのお披露目公演『さくら』……満を持してトップに就任した安蘭けい&遠野あすかに心から拍手を贈りました。二人ともよくここまで頑張ったね。

 さくらの群舞はやっぱり「さくらさくら」の曲で余計な演出なしに見たい、とか、どこかで見たようなお芝居だなぁ、とか思いつつも、楽しいひとときを過ごしました。華やかで明るくて、お披露目にはふさわしい作品です。次の『エル・アルコン』も楽しみ! しばらくこのトップコンビで落ち着いて欲しいと思ったり、次の柚希礼音のトップを早く見たいと思ったり、ファンというのは勝手なものですね。

 図らずも観劇の記事が3つ続いてしまいました。舞台って観なけりゃ観ないで済むのに、いったん観始めると「あれも観たい、これも観たい」と思ってしまう……キケンです。

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2007/05/17

『マリー・アントワネット』(東宝ミュージカル)

 帝劇で上演中の『マリー・アントワネット』を一昨日、観てきました。昨年末の初演時には見逃してしまったので、今回は何としても観たいと思っていたのです。

 あの『エリザベート』を作った作家クンツェと作曲家リーヴァイのコンビが遠藤周作の『王妃マリー・アントワネット』をミュージカル化すると聞いた時から、それはもう楽しみにしていただけに、公演が始まってからそれほど話題になっていないのが気がかりでした。

 なるほど……確かにいまひとつ盛り上がらない。誰にも感情移入も共感もしにくくて、心を揺さぶられるような感動がない。豪華キャスト陣のそれぞれの歌声には胸を打たれたけれど、それが作品の魅力につながらないのが残念。料理人も素材もテーマも最高なのに本当にもったいない!

 『エリザベート』のトートにあたるのが錬金術師カリオストロ(山口祐一郎)、ルキーニにあたるのが劇作家ボーマルシェになるんだろうけれど、このカリオストロがよくわからない。わからないけれど、山口さんが登場して歌う度に、歌声に圧倒されて納得してしまう(爆)。

 マリー・アントワネット(涼風真世)と同じイニシャルを持つマルグリット・アルノー(新妻聖子)という貧しい娘が影の主役であるのは原作のとおり。新妻さんの舞台は初めて観たけれど、小柄ながらパワフルな歌声は素晴らしい。かなめちゃん(涼風)は後半の幽閉されてからがよかった。前半は演出かもしれないけれど、アントワネットのイメージと違いました。歌は男役時代の低音のほうが断然魅力的。

 そのほか、オルレアン公の鈴木綜馬さんの悪役ぶりにびっくりし、さすがの歌声に感激。修道女アニエスの土居裕子さんの歌をひさしぶりに聴いて癒されました。とにかくキャストは文句なしの顔ぶれなので、だから余計「それなのに……」と言いたくなるのでした。

関連記事:
『王妃マリー・アントワネット』(遠藤周作) (2006年5月16日)

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2007/05/10

『黒蜥蜴』原作と宝塚歌劇

 GWに観た宝塚の『黒蜥蜴』(本題:明智小五郎の事件簿)があんまりヘンテコリンでキッカイな話だったので、江戸川乱歩の原作を読んでみる気になりました。

 乱歩の『黒蜥蜴』はグロテスクで妖しさいっぱいだし、ストーリー展開は荒唐無稽でありえないけれど、そこにこそ魅力があることを納得できる小説でした。講談調の文体に誘われて乱歩の世界に入り込んだら、とやかく言わずにどっぷりひたった者勝ちという感じ。

 そこに戦争やら結婚やら兄妹再会やらのヒューマンな要素を持ち込んで、それで共感を得ようというのはどこか違うような気がしますが……。あ、宝塚の話です。黒蜥蜴ってビジュアル的には宝塚っぽいけれど、実は「夢とロマンの」宝塚とは対極にあるので、結局、あんなふうに中途半端になってしまうのかもしれません。

 どうせやるなら、黒蜥蜴を主役にして男役にやらせて、もっとアブナイ世界を展開して欲しかった(爆)。オサ(春野寿美礼)にはナルシストな黒蜥蜴が似合いそうです。

 ついでに、三島由紀夫の戯曲も読んでみました。三島由紀夫は子供の頃、この小説を読んだのがきっかけで舞台化を思いついたとか。さすがに日本語が美しく格調高い。やはり一度は美輪明宏の黒蜥蜴を観なくては!

 実は私、小学生時代に江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを愛読していました。明智小五郎や怪人二十面相に読書の楽しさを教えてもらったようなものです。何十年ぶりかに乱歩ものを読めたのも宝塚のおかげ……と感謝しておこう(笑)。

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2007/02/21

31年ぶりの『星影の人』

 私が宝塚を初めて観たのは昭和49年、雪組の『若獅子よ立髪を振れ』。ちょうど『ベルばら』初演の年です。以来、30年以上にわたって、宝塚を観続けていますが、その中で一番思い入れがある作品は、何と言っても『星影の人』。

 昭和51年に雪組が上演した日本物のお芝居で、新選組の沖田総司の淡い恋を描いた佳作です。キャストは、沖田総司:汀夏子、芸者・玉勇:高宮沙千、土方歳三:麻実れい。私はこれを観て、汀夏子にはまり、同じ公演を何度も観る楽しみを知ってしまいました。実況録音盤LP(時代が偲ばれますね)を買い求め、繰り返し聴いたので、今でも主題歌や劇中歌はもとより台詞まで覚えているほど。

 名作の誉れ高いのに、何故か今まで再演されませんでしたが、31年ぶりに再演が決定。本拠地宝塚や東京での本公演ではなく、名古屋の中日劇場で現在上演中です。名古屋だけの公演、しかも総司役はこの公演でトップお披露目の水夏希とくれば、私としては遠征せずにはいられません。

 というわけで、昨日、名古屋まで行ってきました。満天の星空をバックに沖田総司が主題歌を歌うプロローグから、興奮と感動の連続。歌も台詞も美しく、ストーリー展開が無理なく自然で、これぞ宝塚の日本物!これぞ柴田先生の名作!です。

 思い入れが強すぎて、最初は、目の前の舞台を観ながら昔の舞台のまぼろしを観ているようなところがありましたが、そのうち、水の総司をはじめ、現雪組メンバーのお芝居に引き込まれて、新しい『星影の人』を楽しみました。凛々しいミズ総司、しっとりしたトナミ玉勇、頼もしいユミコ土方など、出演者の健闘によっていい作品に仕上がっていて、星影ファンとしては嬉しいかぎり。

 だからこそ、本公演で観たい! 広い舞台、生オーケストラ、フルメンバーでぜひもう一度観たい、と心から思いました。

 併演のショー『Joyful!!Ⅱ』は、水の魅力を生かした新バージョンにアレンジされましたが、新しい組のスタートにふさわしい明るさは元のまま。思えば、このショーは元々、前トップのお披露目公演の作品だったんですよね。時代が変わり、メンバーが変わっても、夢とロマンのエッセンスは変わらないところが宝塚の魅力であることを改めて感じた1日でした。

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2006/07/14

『ダンス・オブ・ヴァンパイア』

 『エリザベート』『モーツァルト』に続くウィーン・ミュージカルの日本初上陸……しかも、山口祐一郎と市村正親がご出演とくれば、これは何としても観たい。というわけで、昨日、帝劇に行ってきました。

 (以下、多少のネタばれがあるので、まっさらなまま観劇したい方はお読みにならないでください!)

 面白かった! ストーリーはよくあるヴァンパイアものなので、話の展開には目新しさがありませんが、歌やダンス、音楽、舞台装置、演出などトータルな意味で楽しめる作品でした。『エリザベート』『モーツァルト』とは違って、コメディの要素が多く、何にも考えず気楽にヴァンパイアの世界を楽しめばいいという感じ。心にずしんと迫る感動を期待すると、がっかりするかもしれません。

 伯爵役の山口さんはヴァンパイヤの妖しさが足りない気はしましたが、とにかく歌が素晴らしい! ひさしぶりに歌声をじっくり聴けて、ひたすら幸せでした。コウモリになって飛んできたのには、ちょっと笑ってしまったけど……。対する教授役の市村さんがまたいい味を出しています。演じているというより、教授そのもの。さすがです。

 若いカップル役の剱持たまき、浦井健治もなかなかよかったし、伯爵の息子役の吉野圭吾の妖しいダンスには目が釘付けでした。アンサンブルの方たちのダンスも迫力がありました。

 しかし、ヴァンパイアって、『エリザベート』のトートや『オペラ座の怪人』のファントムと似たような存在ですね。ああいう人に似て人にあらざる存在は、お話にしやすいのかしら?

 昨日は帝劇観劇の定席、B席で観ましたが、この作品は客席降りが多いので1階席のほうが楽しめそうです。そうそう、一度だけ2階席にもヴァンパイヤが登場しました。

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2006/06/14

『コパカバーナ』(宝塚星組公演)

 バリー・マニロウの『コパカバーナ』という歌はご存じの方も多いと思いますが、彼がその歌を基にして同名のミュージカルを作ったのはあまり知られていません(よね?)。現在、そのミュージカル『コパカバーナ』を宝塚の星組が上演しているので、観に行ってきました……ちょっくら梅田芸術劇場まで。だって、東京公演はないんだもの。

 軽くて他愛ないミュージカルコメディーで、「ああ、楽しかった」と後味よく劇場を出られる作品。湖月わたる率いる星組は重々しいお芝居が続いていたので、退団公演の前にこういうコメディーを観られて嬉しかったです。遠征した甲斐がありました。

 帰宅してから改めて原曲の歌詞を見てみたら、あらま、本当に歌詞の通りの話でした。ローラというショーガールが出てくるのは知っていたけれど、トニーやリコという名の男が登場するなんてちっとも知らなかった。昔、ヒデキがコンサートで歌っていた日本語訳は、こんな内容だったかしら。

 楽しく観劇できて大満足の1日でしたが、昼夜2回観劇しての日帰りはさすがに疲れました。劇場の客席に座っている時以外は常に時間に追い立てられている感じ。1泊してのんびりしたかったなぁ。本場のねぎ焼きを食べたかったし……。

 星組の次の公演は、とうとうわたるくんのさよなら公演。いつもは待ち遠しい公演も、今回に限ってはずっと来て欲しくない気持ちです。どうか、いい作品でありますように!

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2006/03/31

数字は独身に限る

 何のことか、おわかりですか? 字は身に限る……略して、数独。先週、ニンテンドーDS用のソフトが発売された、世界で大流行中のパズルゲーム「数独」の元祖正式名称です。

 「数独」はパズル専門誌の出版社「ニコリ」の登録商標ですが、今や「Sudoku」という呼称は全世界に普及しています。アメリカ式呼称「Number Place(ナンバープレイス、略してナンプレ)」をしのいで、日本語の呼称、しかも一企業の登録商標が使われているのは面白い現象ですね。先月、イタリアで初の世界選手権が開催されて、22ヵ国85人が参加したそうです。

 9×9のマスに数字を入れていくこのパズルは、単純ながら奥が深くて面白い。私も結構好きです。ただし、順番に数字を入れていかれる中級の問題まではいいけれど、何通りもの数字が当てはまりそうな上級問題はお手上げ。仮の数字を入れていき、矛盾が生じて行き詰ったら、それ以外の数字を入れ直し……という方法でトライしていますが、なかなかうまくいきません。

 英語のWikipediaでSudokuの項目を見ると、上級問題の解き方も書いてあります。マスに小さい数字を複数入れたり、数字代わりのドット(小さな点)を使ったりして、解くようです。ということは、紙に書いて解かなければ無理ということ。やっぱり、ややこしいんだ。ちなみに、DS用ソフトも数字の仮置きができるそうです。

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2006/01/30

『ベルサイユのばら』

 先週、大阪に飛んだ目的は、何を隠そう『ベルサイユのばら』(公式サイト)(^^ゞ。「またもやしつこく咲いたバラの花」などと揶揄しながらも、大阪まで飛んでしまうミーハーな私(^^;;;。劇団側の思惑にまんまと乗ってしまう自分が情けなや……ハハハ(力ない笑い)。

 原作のコミックをリアルタイムで読み、宝塚の舞台も1974年の初演から欠かさず観てきた世代としては、『ベルばら』には格別の思い入れがあります。初演当時はロザリーのようにオスカル様にあこがれていていた私も、今やモンゼット公爵夫人の年代ですが(^^;)、年は重ねてもやっぱり、オスカルやアンドレ、フェルゼンに心をときめかせるのです。

 とは言え、宝塚が数年毎に再演を繰り返していることを手放しで喜んでいるわけではありません。思い入れのある作品だからこそ、そう安易に再演をしてほしくないのです。しかも、再演のたびに脚本がヘンに変わっていくのが納得できません。30年程前の一連の公演のほうがずっと自然でまとまっていた気がします。

 しかし……『ベルばら』上演には主なキャストの役替わりというのが付き物で、これが曲者。違うキャストを見たさに、何度も劇場に通うハメになる。しかも、東西(東京と本拠地)でキャストが違ったりすると、ごひいきの晴れ姿を拝みに遠征するハメになる。劇団の策略とわかっていても、乗らずにはいられないのがヅカファンというもの……オロカと笑ってください。

 『ベルばら』観劇歴32年の古株としては、劇中歌はもちろん、名場面の台詞まで覚えていて自分で演じられるほど(^^ゞ。その耳慣れた歌をごひいきが歌い、台詞を話すというのは何とも幸せな気分。いや、コスチュームを着けた姿を見ただけで感激でした。これはもう理屈ではありません。そういう意味では、やっぱり『ベルばら』は特別な演目なんですね。遠征したかいがありました。観られてよかった!

 情熱的なフェルゼンもすごく素敵でした。来月半ばからの東京公演も楽しみ……と言いたいところだけど、チケットがありません。『ベルばら』のもう一つの難点は、チケット入手困難。何とか1度は観たいと思いますが、はたして? 

追記(2006年4月12日):
 雪組版を観たら、「星組のはまだマシだった」と思える脚本でした(^^;)。各組の事情に合わせて、偉大なる原作をこうも改悪してしまうのはいかがなものか? と言いつつ、オスカル以下、アンドレもアランもジェローデルも衛兵隊もみな麗しく、納得してしまう自分が情けない。そしてやっぱり、役替わりの度に足を運んでしまうのでした。

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2005/05/17

すみだトリフォニーホール

 前々から行ってみたいと思っていた「すみだトリフォニーホール」をようやく訪れることができました。ごひいきの西本智実さんがベートーヴェンの「皇帝」とチャイコフスキーの「悲愴」を引っさげてご登場とあらば、これは願ってもないチャンスです。

 このホールは墨田区の施設として、1997年にオープンしました。当時、私はすでに今の家に引っ越していましたが、生まれ育った墨田区に立派なホールができたことを聞いて、行ってみたいとずっと思っていたのです。駅ビルしかない時代の錦糸町を知っている者としては、この10年来の錦糸町の変貌には目を見張る思いがします。

 大ホールは1801席を有するシューボックス型のホールで、内部は木を多用しているせいか、落ち着いて温かい雰囲気です。思っていたよりずっと立派で、元墨田区民としては誇らしく思いました。区に納めていた税金がこのように使われて嬉しいかぎり。客席の席番プレート数枚分くらいは私も貢献しているかもしれません(^^ゞ。

 さて、コンサート。財政的事情とミーハー事情ゆえ、席はステージ横の3階バルコニー席。音を聴くにはいまいちだけど、指揮者の顔が見える席……邪道なファンでどうもすみません。音楽については語れないくせに、燕尾服のデザインが変わったことにいち早く気づくあたり、我ながら情けない(^^;)。

 けれども、わからないなりにクラシックを生で聴く醍醐味を知って、たまにそういう贅沢な時間が持てることを幸せに思います。スタンディングでノリノリ(死語?)のコンサートもいいけれど、オーケストラの奏でる音楽に身をまかせるコンサートもまたいいのです。そして、やっぱり西本さんは素敵なのです!(^^) とくにロシアの音楽を指揮する時が輝いている気がします。

 kaoさんが記事「すみだコンサート」で昨日のコンサートについて熱く語っていらっしゃるので、トラックバックをさせていただきます。

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2005/04/12

『エリザベート』(宝塚月組公演)

 チケット入手難のこの公演ですが、思いがけず友人からチケットが回ってきて、初日明け早々に観ることができました。

 この『エリザベート』はウィーン発のミュージカルで、オーストラリア・ハプスブルグ家最後の皇妃エリザベートが暗殺されるまでの生涯を描いた作品。1996年に宝塚で日本初演以来、宝塚と東宝が交互に上演しています。宝塚では3年ぶり5回目の再演。ちなみに今年9月には東宝が上演します。

 宝塚、東宝の舞台をほとんど観てきた私としては、この作品には思い入れがあり、好きなミュージカル・ベスト5に入るほど。楽曲がどれも素晴らしいうえ、トートという死神の存在がこの舞台の魅力を倍増しています。また、違う時代の違う国の皇帝一家の話でありながら、夫と妻、嫁と姑、母と子の問題など身近なテーマが語られていて、エリザベートという女性に感情移入しやすいのもこの作品の特徴です。

 今回の目玉は、この公演で退団するトップ男役の彩輝直のトートと、次期トップ男役の瀬奈じゅんのエリザベート。実を言うと、期待と不安と半々で席に着きましたが、二人とも予想外に健闘していて(失礼!)この二人ならではの魅力が出ていていい舞台でした。脇を固める実力派から、短いフレーズを歌う下級生に至るまで、『エリザベート』に対する意気込みを感じる熱演でした。いい作品は役者を育てるのです。

 ごひいきの一人、大空祐飛のルドルフも素敵でした! ほかのスターには歌がどうのダンスがどうのと厳しい採点をするくせに、ごひいきにはやたらに甘いのがヅカファンというもの(^^ゞ。

 というわけで、満足度は高かったのですが、それでもあえて言いたい……エリザベートはやっぱり娘役で観たい! ソプラノできれいに歌える娘役がいるのに、男役に無理をさせることはないのでは?

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2004/12/16

『西本智実とゆくオペラの旅』

 昨日、調布市グリーンホールにて、西本さん指揮のコンサートを鑑賞してきました。演奏は東京交響楽団、ソプラノの鈴木慶江さんとテノールの吉田浩之さんの歌唱つきで、「カルメン」「アイーダ」「椿姫」などのオペラの一部が演奏されました。

 まず、地元で西本さんの指揮を見られるなんて、大感激! 去年も同じホールで指揮をされていますが、あいにく私は行かれなかったので、地元で拝見するのはこれが初めてでした。「調布にいらしていただき、ありがとうございます」とお礼を言いたい気持ち。地元市民の私にとっては、いつもとは違う格別の味わいがありました。

 ゆくゆくはオペラの指揮をしたいとおっしゃっていた西本さんですが、そのオペラを聴くことができて嬉しいひとときでした。しっとり心に染み入るヘンデルの「オンブラマイフ」から、勇壮な「アイーダ」の「凱旋行進曲」まで、様々なオペラの様々な世界を堪能しました。いつか西本さん指揮のオペラを観てみたい!(指揮をする姿が見えないから淋しいかな?)

 鈴木さんと吉田さんの歌がまた素晴らしく、1曲歌うだけで聴衆をそれぞれのオペラの世界にいざなってくれました。オペラに疎い私にも耳馴染みな楽曲ばかりだったのも幸いでした。ただ今、第九合唱練習中の身としては、プロが歌っている姿、表情を見るのも勉強になります。

 そういえば、去年の今頃は、西本さんの指揮で第九の練習をしていたのでした。「いつか再び……」とつい思ってしまうミーハーな私。さて、今夜はいよいよオケ合わせです。

ドヴォルザーク:交響曲第9番
ドヴォルザーク:交響曲第9番

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2004/11/08

バンカー女王

 宮里藍ちゃんが10代のスポーツ選手として初めて、1億円プレーヤーになりました。昨年秋、プロに転向したばかりなのに、この目覚しい活躍ぶりは素晴らしい! 強いし、若いし、可愛いし、人気が出るのも当然です。昨日のミズノクラシック最終日のスコアは、コースレコードタイの9アンダー63とか……ひたすらため息です。

 実は昨日、夫とその父と3人でゴルフに出かけました。結果は……ハーフのスコアでも藍ちゃんに負けました(--;)。このところスコアが後退していて、憂鬱なラウンドが続いています。お天気に恵まれて絶好のゴルフ日和だったのに、私の心は曇天、いや雨模様でした。

 通算10回以上、バンカーに入れば、まともなスコアが出るはずありません。その3分の1はかろうじて脱出、3分の1は天プラ(その一部は、グリーン向こうのバンカーに再突入)、3分の1は脱出失敗。まさに、バンカーに呪われた1日でした。あ、そのほか、池ポチャもありましたっけ。

 ガーターの溝がない子ども用ボウリングレーンみたいに、バンカーのないゴルフ場はないものか?! バンカーや池や谷があるからこそ面白いのは、よーくわかっていますが、思わずそんなことを思ってしまいました。そういう目の前の障害物に惑わされるのは、技術不足もさることながら、メンタル面が弱いからに違いありません。

 ミズノクラシックで4連覇を達成した女王アニカ・ソレンスタムは、藍ちゃんの「アニカはどうやって気持ちをコントロールしているのか」という質問に対して、「自分を信じることよ」と答えたそうです。

 レベルはまったく違いますが、「自分を信じる=自信」が私には足りない気がします。自信の源となる練習や経験が少ないせいもあるけれど、すぐに心にブレーキをかけてしまうクセ(ゴルフに限らず)は何とかしなければなりません。

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2004/10/25

『ミス・サイゴン』

 一昨日、帝劇の天井席で『ミス・サイゴン』を観てきました。たまたま友人が誘ってくれたのですが、エンジニア:市村正親、キム:松たか子という一番人気のキャストで観られて幸せでした。クリスは坂元健児――四季の『ライオンキング』のシンバを観て以来です。

 この『ミス・サイゴン』は、ベトナム戦争のサイゴン陥落直前に出逢い、恋に落ちたアメリカ兵クリスとベトナムの少女キムをめぐる物語。サイゴン陥落で引き裂かれた二人の運命は、その後思わぬ展開になります。その二人の運命に絡み、狂言回しの役割をするのがベトナム人のエンジニア。

 12年前の初演の舞台も観ており、今回は2度目。初演観劇時のキャストは、エンジニア:市村、キム:本田美奈子。その時は、本物のヘリコプターを使った派手な演出でした。

 キャストの違いのせいか、演出の違いのせいか、あるいは、観る側の私自身の何かが違ったせいか、今回のほうが感動しました。そして、米兵とベトナム人女性の間に生まれたたくさんの子どもたちの映像が強烈に印象に残りました。「ごみくず(ブイ・ドイ)」という歌詞とともに。

 市村さんの舞台は多数観ていますが、いつ観ても「さすが! 真の舞台人!」と感服します。市村さんが舞台に登場すると、舞台の空気がしまって濃度が濃くなる感じ。このエンジニアも当たり役の一つですね。

 そんな市村さんの迫力、存在感に引けを取らない松さん……正直びっくりしました。テレビドラマではごく普通の印象でしたが、舞台の上ではすごく魅力的! 歌もとびぬけてうまいわけではないけれど、ハートのある歌声に心を打たれました。これからの活躍に注目したいと思います。

Miss Saigon
Miss Saigon

 

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2004/09/11

『マンマ・ミーア』

 昨日、汐留の四季劇場「海」で『マンマ・ミーア』を観てきました。四季のミュージカルを観るのは随分ひさしぶり……四季には四季のよさがあることを再認識しました。チケット代の余裕がなくて、なかなか手がまわらないのが残念です。

 この『マンマ・ミーア』はご存知のとおり、「ABBA」のヒット曲を綴ったミュージカル。耳慣れた曲の数々はストーリーとあいまって、曲のヒット当時(=青春時代)を回顧させてくれます。このミュージカルはあらゆる世代が楽しめるとは思いますが、やはり主役のドナの世代(つまり私たちミドルエイジ)が一番共感を抱けるのではないでしょうか。

 シングルマザーのドナ役は、一昨年12月の初日からずっと保坂知寿さん。通算500回以上演じているそうで、すごいの一言です。保坂さんの舞台は80年代初めから観ていますが、あいかわらずパンチの効いた歌声が素敵です。それにカッコいい! ドナの娘ソフィー役の吉沢梨絵さんも魅力的でした。

 ドナとその友人の「おばさんトリオ」の活躍に元気をもらいました。女の友情って、捨てたものじゃないんです。一緒に観劇したのが学生時代からの友人だったので、自分たちと重なり、感慨深いものがありました。

 スタンディングでノリノリのフィナーレで汗をかき、気分よく劇場を後にしました。何だか、20年ぶり(?)にディスコに行きたくなりました。

マンマ・ミーア!
マンマ・ミーア!

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2004/09/06

大化の改新

 週末に宝塚月組公演を観てきました。お芝居は、「大化の改新」を舞台にした日本物歴史劇『飛鳥夕映え』。サブタイトルにもなっている「蘇我入鹿」を主役にして、大化の改新を裏側から見た話で、入鹿(作品のなかでは「鞍作(くらつくり)」)は、優秀で魅力的な青年政治家として描かれています。もちろん、相思相愛の女性も登場します。

 ということは、大化の改新について最低限の知識がないと、この作品のよさを味わえないわけで、ややわかりにくいのが難でした。そこで、帰宅後、昔々学んだことを復習してみました。

 「大化の改新」とは、645年に始まった政治改革。当時、政治の実権を握っていた豪族の蘇我氏から権力を取り戻し、天皇を中心とする中央集権国家の建設を目指そうとして、中大兄皇子(天智天皇)や中臣(藤原)鎌足らが蘇我蝦夷・入鹿親子を暗殺したクーデターから始まる。

 つまり、学校で習った時は、「蘇我氏=悪」を滅ぼした事件とされていた大化の改新が、宝塚の舞台では、身分制度に阻まれて鬱屈としていた鎌足が入鹿を亡き者にしようと企てた事件として描かれており、事件を違う角度から眺める面白さがありました。

 聖徳太子の時代から、大化の改新や壬申の乱を経て、平城遷都までの飛鳥時代は、政治的にも文化的にも面白く、ロマンを感じるので、私はこの時代が結構好きです。飛鳥時代を舞台にした小説を一時、読み漁ったことがありましたが、また読んでみたくなりました。

 来年1月には、NHKの特別ドラマ『大化の改新』の放映が決定しているとのこと。中臣鎌足が岡田准一(V6)、蘇我入鹿が渡部篤郎だそうで、これまた楽しみです。

偽りの大化改新 (講談社現代新書)
偽りの大化改新 (講談社現代新書)


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2004/07/25

フィリアホール

 昨日、フィリアホールで行なわれた「西本智実&N響メンバーによる室内オーケストラ」のコンサートに行ってきました。これは当ホール主催の『女神との出逢い』シリーズの131回目にあたります。

 フィリアホールは、東急田園都市線の青葉台駅に隣接する「東急スクエア」の一角にある「横浜市青葉区民文化センター」の愛称で、500席と小規模ながら、シューボックス型の本格的なクラシック専用ホールです。

 大きなコンサートホールとは違い、ステージと客席が一体となった空間が心地よく、西本さんという女神の指揮する音楽を堪能しました。客席には地元の方と思われる年配のご夫婦が多く見られ、このホールが地元に根付いていることを感じました。こんなホールを所有している青葉区民がうらやましいかぎりです。

 プログラム
   バルトーク:ルーマニア民族舞曲
   チャイコフスキー:弦楽セレナード
   プーランク:シンフォニエッタ


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2004/07/19

『オペラ座の怪人』と『ファントム』(舞台)

 昨日、宝塚宙組の『ファントム』を観てきました。これは、アーサー・コピット&モーリー・イェストン版『ファントム』の日本語バージョンで、有名なロイド=ウェーバー版『オペラ座の怪人』と同様、ガストン・ルルー著『オペラ座の怪人』をミュージカル化したものです。

 『オペラ座の怪人』は四季の公演を2回ほど観ていますが、ドラマチックで緩急に富んだ音楽と、豪華なシャンデリアをはじめ劇場全体をオペラ座に見立てた装置と演出が印象的でした。ストーリーそのものはよく覚えていないのですが、音楽に酔いしれ、異空間での体験を堪能して、おおいに感動しました。

 対する『ファントム』は、ファントムの悲しい宿命に焦点を当てたヒューマンドラマ。オペラ風のクラシカルな音楽を使って、「人間」ファントムの心情が綴られるので、感情移入しやすいストーリーになっています。宝塚にはこちらのほうが合っていると言えそうです。

 主役の和央ようか、花總まりの円熟コンビは演技、歌、ビジュアルとも申し分ないし、脇を支える樹里咲穂、安蘭けい、出雲綾も適材適所の活躍ぶり。宝塚初心者の方にもぜひ観ていただきたい作品ですが、チケットは完売のようで残念です。

 しかし、実を言うと、私はやはり『オペラ座の怪人』のほうが好き。前奏を聞いただけで一気にオペラ座にワープできるあの音楽は、すごいと言わざるをえません。ロイド=ウェーバーは偉大です!

関連記事:
 『オペラ座の怪人』と『ファントム』(小説) 
 『マンハッタンの怪人』(F・フォーサイス)
 映画『オペラ座の怪人』

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2004/07/14

宝塚歌劇「TCAスペシャル2004」

 プロ野球やJリーグにオールスターゲームがあるように、歌舞伎界に俳優祭があるように、ジャニーズにカウントダウンコンサートがあるように、宝塚には毎年「TCAスペシャル」というオールスター出演の催しがあります。今年は本拠地・宝塚大劇場のこのイベントに加え、創立90周年を記念して、歴代トップスター勢揃いのOGバージョンが東京で行なわれました。

 というわけで、私、12日は東京宝塚劇場でOGバージョンを、昨日は日本青年館で現役バージョンのライブ中継を見てきました。2日連続でどっぷりタカラヅカ~な時間を過ごして、今日は頭の中でいろいろな宝塚ソングがまわっています。

 OGバージョンは、15年程前から2、3年前までのトップスターが集まって、トップ時代の主題歌を歌うショー形式だったのですが、これがなつかしいのなんの。私が宝塚に一番入れ込んでいた時代だし、歴代トップのOGたちはちょうど私と似たような年代なので、いろいろ感慨深いものがありました。

 また、昨日は映像ではあるけれど、旬のスターたちが繰り広げるイベントを楽しみました。そして、しみじみ思った……やっぱり、タカラヅカっていいなぁ! 

 時代とともにスターは入れ替わってゆくけれど、宝塚の舞台を観る時の気持ちはいつも乙女のまま。きっとおばあさんになっても、孫みたいな若い男役を見て、ドキドキワクワクするに違いありません。そんな時間が過ごせるのは、なかなかいいものです。今まで宝塚に縁のなかった皆さん、ぜひ一度劇場に足を運んで、ナマの宝塚に触れてみてください!

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2004/06/22

西本智実「革命ツアー2004」

 昨日、台風の影響で風雨が強い中、サントリーホールに行ってきました。この「革命ツアー」は、西本さんがショスタコーヴィチの交響曲第5番『革命』他をひっさげて、全国8ヵ所をまわるもの。日本における今年のメインイベントです。

 私は、演奏や指揮について語れるほど、クラシックに通じているわけでもなく、ミーハーな西本ファンであることをまずお断りしておきます。クラシック愛好家のみなさん、邪道だと怒らないでくださいね。

 私は一昨年から友人に誘われてアマチュア合唱団の第九合唱に参加しているのですが、昨年、その指揮をしてくださったのが西本さんでした。練習、本番と4日間、生の西本さんに触れ、指揮を間近で拝見し、すっかり西本さんの魅力にまいってしまいました。宝塚好きという素地がある私には当然の展開と言えます。何しろ、「指揮をするオスカルさま」のようなお方なのですから。

 ですから、昨日のお席はステージの奥のPブロック――指揮者を正面から見られる席です。ちょうど第九の時の位置から、西本さんの指揮を拝見することができて、幸せなひとときでした。ある時は力強く、ある時は繊細な音を導く、西本さんの表情、手の動きがいちいち素敵なのです! スタンドカラーの燕尾服からちらりとのぞく赤いシャツまでが素敵……こんな調子で語っていたら、きりがないので以下自粛。

 完売満席のサントリーホールの熱気が、西本人気を物語っていました。ご本人はたぶん、こうした人気を冷静に受けとめ、あくまでも自分の音楽、自分の目標を追求していると思われるところもまた魅力です。ボリショイ交響楽団「ミレニウム」とロシア交響楽団の主席指揮者を兼任するというハードスケジュールに、体を壊さないように活躍されることを願っています。

 それにしても、私も少しはまともに演奏や指揮について語れるようになりたいものです(^^ゞ。


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2004/06/19

真琴つばさ『THE LIVE 2004 "I"』

 一昨日、NHKホールで行なわれた真琴つばさのコンサートに行ってきました。「真琴つばさって誰?」って?! 2001年まで4年間、宝塚月組の男役トップを務め、退団後はライブや舞台、テレビなどで活躍している人。私はマミちゃん(真琴の愛称)を宝塚の新人時代からずっと応援しているのです。

 とくに何かが秀でているわけではないけれど、宝塚を愛し、男役を愛し、男役の美学を追求して舞台に真摯に取り組む姿勢と、ファンを大切にする気持ちが好きでした。宝塚の男役の定番「黒燕尾」がとても似合う、「これぞ、男役」というタイプのスターで、だからファンの一人としては、退団したらもう芸能活動はしないだろう、いや、しないでほしいと思っていたほどです。が、結局、彼女は真琴つばさであり続けることを選びました。

 さて、一昨日のライブ。私はさまざまなジャンルの歌手のコンサートを見ていますが、そうしたコンサートにひけを取らない出来で、構成もビジュアルも面白く、真琴ワールドを堪能しました。一言で言えば、元気になれるコンサート……サービス精神旺盛なマミちゃんが体を張って、元気の素を客席に降り注いでくれます。50代、60代のおばさま世代をもスタンディングさせ、踊らせてしまうパワーには恐れ入りました。観客はみんな、元気いっぱいになって、日常に戻っていったに違いありません。

 マミちゃんにはとびきり幸せな人生を歩んでほしい! これからも真琴つばさの活躍を見守り続けます。

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2004/05/21

『燃えよ剣』観劇記

 明治座の天井席にて、『燃えよ剣』を観てきました。この原作を読んで土方歳三にハマり、ドラマ『白い巨塔』を見て関口弁護士役の上川隆也にハマった私(何でもハマりやすい!)としては、上川さんの土方を見逃すわけにはまいりません。

 上川さんの土方は期待どおり、とても素敵でした! とくに軍服姿には惚れ惚れ……恋人・お雪との最後の逢瀬から、戦死に至るラスト近くの入魂の演技は素晴らしく、まるで土方歳三がよみがえったかのようでした。お雪の富田靖子はもちろん、新選組隊士も、近藤勇の風間杜夫をはじめ、みんな好演でした。

 だけど、私が求めていた『燃えよ剣』ではなかったのが正直なところ。せっかくキャストにも恵まれているのだから、もっと原作に忠実な「芝居」が見たかったです。わかってはいるんです――明治座での公演だから、普段の観客層を考慮すれば、ああいうふうに笑いを取りながらの「大衆演劇」にならざるをえないこと。それはそれで成功していたけれど、何だか物足りなさが残ったのも事実です。

 原作で一番印象に残っている台詞は、土方が総司に言った「男の一生というものは……美しさを作るためのものだ、自分の。そう信じている」という言葉。『燃えよ剣』の土方は「美しさ」を追求して生きたことが一番のテーマだと思うので、それが感じられなかったのは残念でした。

 と不満を言いつつ、当分は上川土方の姿を思い浮かべては、ひとりでにんまりしそうです。

燃えよ剣 (上巻) (新潮文庫)
燃えよ剣 (上巻) (新潮文庫)


 

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2004/05/19

宝塚の新人公演

 昨日、星組の新人公演に行ってきました。

 新人公演とは、宝塚大劇場(宝塚市)と東京宝塚劇場における各組の公演中に1回ずつ行なわれる、若手による公演のこと。研7(初舞台から7年目)までの生徒(宝塚では劇団員をこう呼びます)が、本公演と同じお芝居に挑戦する日です。この公演の成果がその後の配役、つまり出世に大きく関わってくるので、生徒にとってはチャンスの場であり、ファンにとっては将来のスターを発掘する楽しみの場です。ちなみに、歴代のトップスターはほとんど、この公演の主役を経験しています。

 さて、昨日の新人公演。主役は柚希礼音(ゆずき・れおん)という研6の生徒でしたが、「ひさびさの大型男役登場!」という印象を受け、宝塚ファンの一人としてとても嬉しく思いました。もちろん、各スターにはそれぞれ魅力があり、ファンがいるわけですが、柚希礼音のように圧倒的なスター性を放ち、誰をも納得させるものを持っている男役はそうそういません。将来、宝塚を背負って立つスターになるだろうと大きな期待を寄せています。

 こういう生徒の登場を喜ぶ一方、どきどきはらはらしながら生徒の成長を見守るのもまた楽しいもの……だから宝塚から足を洗えないのです。

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2004/05/18

夫婦の趣味

 週刊誌を読んでいたら、大前研一さんが「趣味を楽しむ回数の5回に1回程度を夫婦で過ごすというバランスが理想的だ。『自分の時間』が8割、『夫婦の時間』が2割といいかえてもいいだろう」と書いていました。つまり、同じ趣味を楽しむことだけが夫婦円満の秘訣ではないということ。別々の趣味を持ち、その話題で夫婦の会話を豊かにすることも大切というわけです。

 わが家の場合。夫の趣味と言えばゴルフ一色で、仕事と余暇を兼ねたラウンドを月に数回するのが唯一の趣味らしい趣味と言えます。あとは軽めの小説を読むくらいでしょうか。一方の私は「広く浅く」趣味を楽しむタイプで、読書、観劇、手芸、ゴルフと興味の向くままにあれこれ手を広げています(ま、それだけ時間に余裕があるということですが)。

 もともとスポーツが苦手な私がゴルフを始めたのは、ひとつくらい夫と一緒にできるものがあったほうがいいと思ったから。その結果、一緒に練習に行ったり、ラウンドしたり、とりあえず共通の趣味と言えるものができました。これは正解だったと思っています。もちろん、共通の趣味ゆえに険悪なムードに陥ったことも多々ありますが。

 大前さんによれば、あとの趣味は自分だけで楽しんでいいということですね。それはほっとしました。今日もまた、これから劇場に向かわせていただきます(笑)。仕事仕事の夫にも、この先、ゴルフ以外の趣味も見つけてほしいと切に願っています。

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2004/05/09

宝塚歌劇――私の好きなもの(3)

 昨日、宝塚星組公演を観劇してきました。ごひいきの組でもあり、とても楽しかった! やっぱり宝塚はいいなぁ。宝塚は心のビタミン剤です。

 宝塚観劇歴は、いつの間にか30年を超えました。同じ公演を何度も観たり、本拠地の宝塚大劇場まで遠征したり、という熱い時期もあれば、ちょっと距離を置いた冷めた時期もありますが、通算30年以上、ずっと観てきたわけです。宝塚は今年90周年ですから、その3分の1を知っていることになります。

 宝塚のよさは、日常とかけはなれた夢とロマンの世界、豪華絢爛な舞台、そして男役の存在でしょうか。私は宝塚以外の舞台も観ますが、宝塚には宝塚ならではのよさがあります。それは、芸術的な評価とか、技術的な評価を超えたもので、いったんそれを知ってしまうとそこから抜け出せなくなります。

 時代は移り変わり、スターたちは変わっても、そして私自身も年を重ねても、宝塚の舞台はいつも同じように胸をときめかせてくれます。心の充電をして、また日常に戻るのです。終演後、観劇仲間と舞台についてあれこれ語り合うのも楽しみのひとつ。最近は、感動を分かち合うと言うより、不満を言い合うことが多いのは残念ですが……。

 時代の変化に応じて、宝塚も変わりつつありますが、普通の芸能界とは一味違う「秘密の花園」的なものはなくしてほしくありません。おばあさんになっても、若い男役に胸をどきどきさせたい……そういう宝塚であってほしいです。

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2004/05/08

ゴルフはまるで人生のよう

 昨日、夫とゴルフに出かけました。爽やかな五月晴れの下、新緑が美しいコースでのラウンドを堪能しました。しかし、スコアは別! どうしていつまでたっても上達しないんだろう? 情けないなぁ、くやしいなぁ、イヤになるなぁ。そう思いつつ、またすぐにでもラウンドしたくなるのがゴルフの不思議なところ。

 ゴルフというスポーツは、人生に似ています。たとえば――

・プレー日の天候は選べない。絶好のゴルフ日和もあれば、暑い日、寒い日、雨の日、風が強い日もある。
・自分のやったことはすべて自分に返ってくる。ボールがフェアウエイのど真ん中に落ちようが、バンカーや深いラフに入ろうが、いずれも自分の責任。その場所から次のショットをするしかない。
・しかも、その場所は芝の状況、傾斜など千差万別で、いつも初体験の繰り返し。それまでの経験を生かして、自分なりに打つしかない。
・ドライバーショットも、10cmのパットも同じ一打。小事を侮ってはいけない。
・一喜一憂は禁物。会心のショットの後でも得意にならず、ミスショットの後でもがっかりせず、一球入魂の気持ちを忘れてはいけない。
・まわりの状況に惑わされてはいけない。目の前に池があっても、バンカーがあっても、動揺せずに平常心でショットをすることが大切。悪いイメージは現実化してしまう。
・自分を信じること! しかし、過信してはいけない。
・急がば回れ。林の中に入ったり、急な斜面の途中に止まったり、崖下に落ちたりしたボールは、取りあえずフェアウエイに出すことが先決。ミスを取り戻そうとして無理をすると、ますます泥沼にはまってしまう。
・スコアはあくまでも結果。最後までわからない。途中で計算しても無駄。
・ゴルフに「たら、れば」はない!
・スコアの数字だけが、そのラウンドのすべてではない(趣味のゴルフの場合)。

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2004/04/09

5ヵ月ぶりのラウンド

 月曜日のゴルフ場クローズの復讐戦として、昨日、急遽ラウンドすることになりました。朝方までの雨も上がって、暑くもなく寒くもない絶好のゴルフ日和……そこここに楚々と咲く山桜を愛でながらのラウンドは気分爽快でした。

 ただし、スコアは別。ドライバーショットはそれなりなのに、2打目、3打目はダフリやトップが続出。足場が平坦でないと途端に当たらなくなる始末です。しかも、何度もバンカーに入るは、グリーンオンのボールをパターでグリーン外に出すは(初めての屈辱)、実戦の経験不足が出てしまいました。基本練習もさることながら、もっと実戦を積むことが必要と再認識しました。今年はフトコロ事情が許す範囲でラウンドの機会を増やしたいものだけど、はたしてどうなることやら?

 今回のメンバーのうち、2人は初めて一緒にプレーしたのですが、同じ年代ということもあり、楽しくラウンドできました。趣味の仲間は、世代を超えて共通の話題で盛り上がれるのが面白いけれど、やはり同年代とは通じるものがあるような気がします。観劇仲間にしろ、ゴルフ仲間にしろ、単なる趣味の仲間から親しい友人ができるといいなと思います。

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2004/04/05

雪でクローズ

 今日はゴルフに行く予定だったのに、早朝にお仲間から電話があり「ゴルフ場から『積雪のためクローズ』の連絡があった」とのこと。ああ、残念! ひさしぶりのラウンドだったのに……今日はこんなにいいお天気なのに……。山梨のゴルフ場で、冬場は雪でクローズになることが多いところですが、まさかこの季節に雪が降るとは思いませんでした。

 ゴルフスクールに通い始めて通算5年以上――いつまでたってもへっぽこゴルファーながら、「継続は力なり」でほんの少しずつは進歩していると信じたい。もっと真剣に練習して、もっと頻繁にラウンドすれば、上達も早いのでしょうが、ラウンドはお金がかかるし、一人では行かれないし、車の運転はできないし、なかなか思うようにはいきません。そこにジレンマがあって、あまり入れ込まないようにどこかでセーブをしているところがあります。これって、言い訳? ま、ワン・オブ・趣味として楽しめればよいか、と。

 月に1回ラウンドして、2、3回観劇して、半年に1回小旅行をして、年に1回海外旅行をする趣味生活が夢! 専業主婦の分際で口にするのもはばかられますが……。

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