『風雲児たち』(みなもと太郎)
最近のマイブームはこれ。江戸時代を舞台にしたマンガですが、面白くて面白くて全20巻を完読しました。飽きっぽく長編が苦手な私にとって、20巻は新記録です。
風雲児とは幕末の志士のこと。坂本龍馬、西郷隆盛、吉田松陰、高杉晋作、桂小五郎、勝海舟、近藤勇、土方歳三、徳川慶喜などなど。彼らが活躍した幕末を描くことが作者の目的ですが、幕末を理解するためにこのマンガはなんと関が原の戦いから始まっています。つまり江戸時代の大河ドラマというわけ。といっても、ただの通史ではなく、作者が重要視する人物や事件を取り上げて、大きな流れをわかりやすく描き出しています。
しかも、ギャグマンガで! デフォルメされた登場人物の姿や台詞にくすっと笑いながら、人物を知り、歴史を知り、人生を考えさせられる優れもの。歴史の不条理もあれば、人の弱さも愚かさもあれど、日本人であることを誇らしく思えるエピソードが満載です。保科正之や田沼意次などを見る目が変わり、林子平や高山彦九郎や最上徳内など今まで知らなかった人物のことが強烈にインプットされました。
がしかし、20巻目の最後は18歳の竜馬が江戸に向かって土佐を後にする場面……幕末の佳境はこれからだった。続きは『風雲児たち 幕末編』として刊行され、現在も連載中だそうです。すでに単行本が10数巻出ているようなので、早く続きを読みたい! が、図書館には幕末編は置いてないんです(涙)。ブックオ○かヤフオ○で入手するしかない。とは言え、図書館にマンガを置いてない自治体が大半と知って、わが調布市には感謝しています。
(こんなふうにして10冊セットでバッグごと貸し出されます)
調布市立図書館マンガ資料収集に関する基本的方針
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