2006/01/04

ドラマ『新選組!! 土方歳三 最期の一日』

hakodate
 2006年の「Google Earth」初飛行の目的地は函館です。解像度が低く、この程度の画像しか残せないのが残念ですが、五稜郭と函館山の位置関係はよくわかります。

 昨夜、待望の『新選組!! 土方歳三 最期の一日』が放映され、テレビにかじりついて至福の時間を過ごしました。大河ドラマ『新選組!』ファン、しかも山本土方の大ファンの私としては、この番組が放送されることを知ってから、この日をそれはそれは楽しみにしていました。

 そんなファンの期待に違わぬ、いや期待以上に中味の濃い番組で、心から満足できました。最期の一日に焦点を当てたのが効を奏して、土方歳三の生き様、新選組への思い、近藤勇への思いがくっきり描かれていたように思います。重厚なドラマの中にも三谷脚本ならではの味わいがあり、『新選組!』からの回想場面も程よく、続編としての魅力が十分感じられたと同時に、独立したドラマとしても評価できる出来でした。

 ま、正直言うと、私としては、山本耕史演じる土方歳三を再び見られただけで、感激!満足!幸せ!でした(^^ゞ。しかも、人間的に大きく深くなった土方は、より魅力的になって実にカッコいい。それを演じる山本くんがまたカッコよく、土方歳三がのり移ったかのような迫真の演技が素晴らしかった……改めて惚れなおしました(*^^*)。

 土方の死を見届けた今、『新選組!』が本当に終わったことを実感して淋しさを感じつつも、2006年年頭に素敵なお年玉をくれたNHKと三谷さんに感謝します。そして、山本くんの今年の飛躍に期待しています。

 この番組の公式ブログ「Shinsengumi Express !! 」の1月3日の記事「山本耕史さんからの直筆メッセージ」に恐れ多くも!トラックバックを送らせていただきます。

新選組!! 土方歳三最期の一日
新選組!! 土方歳三最期の一日

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2005/05/27

『新選組!』続編が放送決定!

 昨夜、ネットニュースで嬉しいニュースを発見! 『新選組!』の続編が来年1月に放送されることが決まったそうです。近藤勇の死後の土方歳三の生涯を描くそうで、主演はもちろん山本耕史。土方ファン、かつ山本土方ファンの私としては、嬉しくてたまらず、洋装の土方さんを思い浮かべてはにんまりしています(^^ゞ。

 私はどちらかと言えば、鬼の副長時代の土方より、その後の土方の生き方に魅力を感じるので(『燃えよ剣』の影響大)、三谷さんがその後の土方をどう描くかにものすごく興味があります。1年間、別の経験を積んだ山本くんが土方をどう演じるかもおおいに期待しています。ああ、放映が待ち遠しい!

 昨年1年間、毎週『新選組!』を見ていたせいか、今年になって新選組のメンバーを別のドラマで見かけると、つい「あ、土方さん」とか「山南さんだ」という目で見てしまいます。そうそう、少し前の『スマスマ』で香取くんがドラマ『恋に落ちたら』出演中の草なぎくんを訪ねる場面があり、そこに山本くんがいたもので、私は近藤・土方の共演にやけに興奮したものでした。

 『新選組!』は従来の大河ドラマらしくなく、若者中心に軽い乗りで作られていたけれど、思いのほか心に深く刻まれ、今でもじんわり心を温めてくれます。続編の要望が多いということは、同じように感じている方がたくさんいるということでしょう。

 このニュースをさっそく取り上げていらしたtakoさんの記事に、トラックバックを送らせていただきます。

追記:
 コメントをいただいたyoshiさんの「新選組!続編を予想する」にトラックバックを送らせていただきます。

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2004/12/01

2004秋の京都(その3・新選組)

 今回の旅は、母と京都の紅葉を愛でるのが目的でしたが、私としては、せっかく京都まで行くのに新選組の史跡をまわれないのは残念、という思いがありました。春に、新選組発祥の地である日野の史跡を見学しており、京都での新選組の足取りも追ってみたいとずっと思っていたのです。

 だから、2日目に予定が少し早く終わって時間ができた時、壬生の屯所に行こうと思い立ちました。お疲れモードの母にはホテルで休憩していてもらうことにして……やや不満そうでしたが。

 少々無理をしても、行ってよかった! "現場"の空気を肌で感じることは、知識として知っているのとはまったく違う体験です。新選組隊士たちが暮らし、芹沢鴨らを粛清した部屋に座っているだけで、何だかぞくぞくするような不思議な感覚がありました。案内係の方がいろいろお話を聞かせてくださいましたが、「この屯所にいた頃、新選組は最も輝いていた」という言葉がとても印象に残っています。

 八木家が和菓子屋になっているのは意外でした。屯所餅と抹茶をいただき、屯所跡を出た頃には、あたりはすっかり暗くなっていて、八木家の外観や周辺のようすをよく見られなかったことが心残りです。またいつか、壬生周辺を訪問したいと思います。

 新選組の史跡としては、この屯所しか行かれませんでしたが、京都は至るところに幕末の名残りがあって、当時を偲ぶことができました。

 まず、宿泊した「京都ホテルオークラ」は長州藩邸跡なので、桂小五郎の像が立っていたし、向かい側には旅館「幾松」も見えました。食事をした「志る幸」は、池田屋事件の発端となった古高俊太郎が潜伏していた枡屋跡。また、高台寺では「御陵衛士屯所跡」も見ました。壬生の屯所を含め、これらの位置関係を見るだけでもなかなか興味深いものがありました。

 京都にいると、幕末は"ほんの少し前"の時代と感じ、確かに今と繋がっていることを実感できます。

その4に続く)

関連記事:2004秋の京都(その1・お寺)
       2004秋の京都(その2・グルメ)

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2004/11/29

洋装の土方さん

 大河ドラマ『新選組』はいよいよ大詰め……あとは近藤、土方、沖田の3人の最期を見届けるだけかと思うと、切なさと寂しさでいっぱいになります。昨夜放映分の「もうあの時代には戻れない」という近藤局長の言葉が胸に迫りました。

 そんな中、土方ファンの最大のお楽しみ"洋装姿"がお披露目されました。おお、本物の土方さんにそっくり! 髪型が例の写真と同じせいもあるけれど、顔つきや雰囲気まで似ています。土方さんも草葉の陰で満足しているに違いありません。いや、「俺のほうがもっと格好いい」と言っているかも?

 でも、実を言うと……山本土方は本物にそっくりではあるけれど、想像していたより興奮度が低い。舞台『燃えよ剣』の上川土方の洋装姿にはもっとときめいたのに……。とにかく、洋装の土方さんはすべてがカッコよくなくちゃダメ(妄想が入っています)。結婚した元カノを呼び出したりするもんですか……まして、説教されて動揺するなんて(怒!)。

 洋装の土方には、ラストサムライの美学を貫いて、思いきりカッコつけてほしいのです。気障な台詞をぼそっとつぶやいて、くらくらさせてほしい(^^ゞ。お願いしますよ、三谷さん。と言っても、もう撮影は終わっているわけだから、あとは三谷さんの土方像を拝見するだけですが。

 それにしても、山本耕史を土方役に抜擢したのは大正解でしたね。山本くんの外見と内面のギャップが土方歳三に通じるものがあり、それを見抜いた三谷さんの英断に拍手を送りたいと思います。あと数年したら、もっと大人の男の色気が出て、洋装姿にも+αが加わりそう……その頃、『燃えよ剣』の土方を演じてくれないかしら。

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2004/10/11

「新選組フェスタ」大苦戦

 大河ドラマ『新選組』は、最終回の12月12日まで残すところ9回になりました。撮影のほうも、昨日10日をもってクランクアップしたとのこと。話はいよいよ佳境に入ります……と言いたいところですが、後半に入り、毎回のように隊士が一人減り二人減り、昨夜はついに伊東甲子太郎一派が分かれて、この先も衰退の一途をたどることになります。

 このドラマに便乗して、近藤勇の出身地の調布市で開催されている「ちょうふ新選組フェスタ」の来場者数が、予想の2割にも達していない、という記事が10/9付け読売新聞武蔵野版に掲載されていました。

 「やっぱりね……」と、納得してしまう調布市在住の私。市民でありながら、こんなことを言いたくはありませんが、企画がイマイチ面白くないうえ、入場料の600円は高すぎる! 調布市民として、「ぜひいらしてください!」と声を大にして言えないのが本当に残念です。

 ちなみに、日野のフェスタ会場のほうは、土方歳三記念館や日野宿本陣などの史跡をめぐる合間に寄ってみる価値はあり、という印象でした(「新選組ツアーin日野」参照)。同記事によれば、こちらはほぼ予想通りの来場者数だそうです。

 とは言え、調布市民としては、やはり地元の宣伝をしておきたい。新選組フェスタは置いておいて(^^;)……神代植物公園、深大寺のあたりは緑が多く風情があって、本当にいいところです。これは自信を持っておすすめできます。

 ちょうど今、植物公園では「秋のばらフェスタ」開催中なので、美しいばらの花を見て、深大寺にお参りして、深大寺そばを食べる1日を計画してはいかがでしょう? 新宿から京王線とバスを乗り継いで30~40分です。

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2004/08/23

山南さん切腹

 昨日は、高校野球決勝で駒大苫小牧が北海道初の優勝を果たし、24時間テレビで杉田かおるが100キロを完走し、佳境に入ったアテネ五輪で野口みずきが女子マラソンで優勝し……さらに『新選組!』では山南さんが切腹し、体ひとつ、テレビ1台では足りない1日でした。

 『新選組!』はひさびさに中味が濃く心に残る45分でした。試衛館組の隊士の「山南さんを死なせたくない」という思いが痛いほど伝わってきて、それぞれのエピソードがいちいち泣けました。土方もそう思っていたという演出にほっとしました。それなのに、切腹を避けられないのが余計悲しくつらい、そしてどこか愚かしい。

 堺雅人の山南は、私が抱いていた山南像とは少々違いますが、このドラマにおける堺山南の果たした役割は大きく、堺さんの好演を称えたいと思います。昨日はその集大成とも言える迫真の演技で、死を受容した山南さんの強さ、やさしさ、新選組への熱い思いがあふれていました。

 追ってきた沖田の姿を目にとめ、一瞬迷った後、いつもの明るい声で「沖田くん」と呼びかける場面が一番印象的。切腹用の装束を身につけた山南さんは、悲しくて見るに忍びなかった。堺さん、本当にお疲れ様でした。

 そうそう、明里役の鈴木砂羽がいい味を出していました。鈴木さんのことは失礼ながら知らなかったのですが、映画で新人賞を多数受賞している女優さんなんですね。さすがです。鈴木さんのこれからの活躍に注目したいと思います。もちろん、堺さんのことも!

 新選組はこの後、さらに崩壊に向かって進んでいくわけで、各隊士の顔を見ていると「この人もいずれ……」と思って、気が滅入ります。が、最後までしっかり見届けるつもりです。

【追記】
 こちらの記事(「山南モード」in『言戯』)を読んだら、一気に元気回復しました。山南さんをしのびたい方におすすめです!


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2004/07/10

局長のいない新選組

 大河ドラマ『新選組!』の公式サイトの集合写真には、近藤局長の姿がありません。takoさんのブログでそれを知り、さっそく見てきました。

 主役の局長がイラストになっていて、何だかとってもヘン。せっかくの新選組の写真が、間の抜けたものになってしまって興醒めです。ジャニーズ事務所のタレントの写真は一切ネット上に掲載しない決まりのようですが、ここまで徹底しているとは驚きました。NHKもよく了承したものです。

 ひとつでも例外を認めれば、収拾がつかなることを事務所側が危惧しているのだと思いますが、ある程度臨機応変に対応してほしいような気がします。番組のファンに対して、失礼ではないでしょうか。

 そういえば、もうひとつ思い当たることがあります。今年の初め、京王線が新選組のパスネット(関東の私鉄共通の前払いカード)を発売したのですが、意外や意外、優香演じる深雪太夫の写真だったのです。京王線は、近藤の生まれ故郷の調布と、土方のゆかりの地の高幡不動を結ぶ線で、当然、この二人の写真になってしかるべきなのに。あれも肖像権の影響だったに違いありません。

 今や、ジャニーズ事務所の力はNHK以上ということのようです。そうなると、来年の『義経』もまた主役なしの写真になりそうですね……。

関連記事:大河ドラマ『義経』 (2005年1月24日) 
        ところが……タッキー義経の写真登場です!

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2004/06/28

ついに芹沢鴨粛清

 とうとう芹沢鴨が死んでしまいました――昨日の大河ドラマ『新選組!』の話です。昨日はひさびさに、いや、今までで一番中味の濃い45分だったように思います。

 芹沢鴨は史実では寝込みを襲われたはずですが、佐藤浩市扮する芹沢にはあの演出が似合っていました。彼の入魂の演技にすっかり釘づけ……最期までかっこよすぎる! 男の強さ、傲慢さと、その反面の弱さ、哀しさをあそこまで見事に表現できるのは、佐藤浩市ならでは、と改めて彼の存在感に感服しました。浪士組の上洛以降、3ヵ月間の主役は間違いなく佐藤芹沢でした。

 この芹沢の粛清がきっかけになって、近藤勇はじめ試衛館メンバーが新選組隊士としての自覚を高め、京の街を震えあがらす殺戮集団に変貌していくわけですね。佐藤芹沢はそれを望んでいたように受け取れました。「俺を乗り越えて、強くなれ」と。それはまた同時に、試衛館メンバーのキャストに対する佐藤浩市自身のエールでもあった気がします。うがった見方かもしれませんが。

 鬼になる覚悟を決めた土方、それに同調した近藤、芹沢に刀を向けた沖田……この3人をはじめとする隊士たちが、これまでになく頼もしく見えてきました。慎吾ちゃん、山本くん、藤原くんたちには、佐藤浩市(敬称略がぴったりくるので失礼)から得たものをぜひ今後の演技に生かしてほしいです。

 多摩の時代に3ヵ月、芹沢の時代に3ヵ月かけて、前半ゆっくり進んできた『新選組!』はこの先、急展開しそうで、楽しみでもあり、一抹の不安もあります。撮影のほうはたぶん山場近くになっていることと思いますが、脚本の三谷さんをはじめ、スタッフ、出演者の方々、最後まで全力を尽くして頑張ってください。

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2004/06/05

『輪違屋糸里』(浅田次郎)

輪違屋糸里 上
輪違屋糸里 上
輪違屋糸里 下

 ようやく読み終えました。うーん、悪くはないけれど、浅田次郎の長編としては期待したほどではなかった感じ。私にとってこの数年の小説ベスト5に入る『蒼穹の昴』や、それに優るとも劣らない『壬生義士伝』と比べると、いまひとつ物足りなかったのが正直なところです。浅田次郎特有のけれん味もあまり感じられず、全体的に淡々とした印象で、夢中になって読むという状況には至りませんでした。

 新選組の芹沢派の粛清に至るまでの話を、島原の二人の天神、糸里と吉栄や、芹沢の愛人、お梅、そして、新選組の屯所、八木家と前川家の女房、おまさとお勝など、女の視点で語っている点はなかなか新鮮でよかったのですが、視点が頻繁に変わりすぎて、誰にも感情移入しづらいのが難でした。どちらかと言えば、タイトルになっている糸里より、お梅の生き方のほうが印象的(好き嫌いは別にして)。

 だいたい、土方はああいう決着のつけ方を考える男とはどうしても思えないのです。だから、終盤の糸里とのいい場面も素直には感動できませんでした。芹沢派については新たな知識も増え、親近感を覚えましたが、試衛館組についてはあまり魅力的に書かれていない気がしました(気のせい?)。もしかしたら、新選組や浅田次郎にあまり思い入れのない人のほうが楽しめるかもしれません。

 読んでいるとどうしても、芹沢は佐藤浩市、お梅は鈴木京香の顔が浮かんできます。もし映画化される時は、ぜひこの二人で見てみたい。糸里は小雪がいいかな。土方は山本耕史や上川隆也でなくてもいい……この土方は好きではないので(^^;)。

追記(2007年3月19日):
 今秋、この小説がテレビドラマ化されるようです。TBS系『輪違屋糸里~女たちの新撰組~』(放送日未定)。土方は伊藤英明、糸里は上戸彩。イメージが全然違うんですけど、文句を言いつつ絶対見ると思います。

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2004/05/24

大河ドラマ『新選組!』

 先週、舞台の『燃えよ剣』を観て、さんざん上川土方に盛り上がった私ですが、実は、テレビの山本土方にも入れ込んでいます(要は単なるミーハー体質)。山本耕史は、ふだんのイメージは土方とは全然違うのに、ヅラをつけて扮装をすると、あらまびっくり、本物の土方さんに似ているではありませんか! 山本くんは演技もしっかりしているし、これからドラマが佳境に入るにあたって、ますます期待しています。願わくは、終盤に軍服姿を見られますように。

 主演、近藤勇役の香取慎吾は、徐々に慣れてきたものの、まだまだ貫禄不足の感。人の好さは出ているのですが、人斬り集団を束ねる局長には今のところ見えません。佐藤浩市扮する芹沢ににらまれると、蛇ににらまれた蛙みたい。慎吾ちゃんのことは好きなんですが、もう一踏ん張りしてほしいです。

 その他の隊士や志士たちもユニークな面々がそろっていて、毎週見ているうちに知らず知らず親近感を覚えています。藤原沖田の明るさ、堺山南の聡明さ、オダギリ斎藤のかっこよさ……みんな魅力的。ところどころに三谷流の笑いのあるストーリー展開も楽しみです。すっかり馴染んでいるだけに、この先の血なまぐさい事件や粛清を思うと、複雑な心境になります。ま、それこそが新選組なんですが……。

 賛否両論あるとは思いますが、この先も三谷脚本ならではの「新選組」を期待しています。
 

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2004/05/21

『燃えよ剣』観劇記

 明治座の天井席にて、『燃えよ剣』を観てきました。この原作を読んで土方歳三にハマり、ドラマ『白い巨塔』を見て関口弁護士役の上川隆也にハマった私(何でもハマりやすい!)としては、上川さんの土方を見逃すわけにはまいりません。

 上川さんの土方は期待どおり、とても素敵でした! とくに軍服姿には惚れ惚れ……恋人・お雪との最後の逢瀬から、戦死に至るラスト近くの入魂の演技は素晴らしく、まるで土方歳三がよみがえったかのようでした。お雪の富田靖子はもちろん、新選組隊士も、近藤勇の風間杜夫をはじめ、みんな好演でした。

 だけど、私が求めていた『燃えよ剣』ではなかったのが正直なところ。せっかくキャストにも恵まれているのだから、もっと原作に忠実な「芝居」が見たかったです。わかってはいるんです――明治座での公演だから、普段の観客層を考慮すれば、ああいうふうに笑いを取りながらの「大衆演劇」にならざるをえないこと。それはそれで成功していたけれど、何だか物足りなさが残ったのも事実です。

 原作で一番印象に残っている台詞は、土方が総司に言った「男の一生というものは……美しさを作るためのものだ、自分の。そう信じている」という言葉。『燃えよ剣』の土方は「美しさ」を追求して生きたことが一番のテーマだと思うので、それが感じられなかったのは残念でした。

 と不満を言いつつ、当分は上川土方の姿を思い浮かべては、ひとりでにんまりしそうです。

燃えよ剣 (上巻) (新潮文庫)
燃えよ剣 (上巻) (新潮文庫)


 

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2004/05/11

歳三忌

 今日は土方歳三の命日……函館で戦死してから135年になります。朝から、「土方歳三 命日」の検索でいらっしゃる方が多いので、今更ながら記事をアップすることにします。

 大河ドラマがきっかけで、『燃えよ剣』をはじめ、新選組や土方歳三に関する本を読んだり、日野の資料館を訪れたりして、土方さんが「歴史上の人物」からもう少し身近な存在になった気がしています。1835年生まれということは、亡き祖父母のもう二、三世代前にあたり、「昔の人」ではあるけれど、確かに生きていたことを実感できるくらいの時代の人です。

 今、生きていたら、今の時代をどう思い、どう生きるでしょう? あまり想像ができないのは、土方さんにはあの幕末という時代に新選組の隊士として生きたことが似合いすぎるから。あの時代に最期までサムライとして生きられて、土方さんは幸せだったのではないでしょうか。

 土方さんが残した1枚の写真が1世紀以上も後に、多くの女性の心をときめかせていることを知ったら、どんな顔をするでしょう? いろいろなグッズに自分の顔が印刷されているのを見たら、はたして……? そのお顔が見たいです。

 土方さん、どうぞ安らかにお眠りください。

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2004/05/04

日野宿本陣――新選組ツアー(3)

 日野宿本陣は、日野宿名主、佐藤彦五郎の屋敷跡。佐藤彦五郎は土方歳三の姉の夫にあたり、新選組に大きな影響力を与えた人物です。屋敷の一画に「佐藤道場」(現存していない)を開き、天然理心流の門人の稽古に開放していたそうで、つまりここは、近藤勇と土方歳三の出会いの場であり、やがて新選組の隊士となる沖田総司や井上源三郎たちが頻繁に出入りしていた、新選組の発祥の地です。

 そんな貴重な建物ですが、なんとびっくり、去年まではお蕎麦屋さんだったそうな! それを日野市が買い取って(たぶん、大河ドラマの放映決定で)、今年の10月末まで一般に公開しているわけです。だいぶ前に佐藤家から他の人の手に渡っているそうですが、取り壊されてマンションなどに変わらなかったことは幸いでした。

 彦五郎の直系の子孫、福子さんが簡単にお話ししてくださったほか、ボランティアの方が屋敷内を案内してくださり、興味深いお話をたくさん聞けました。そうそう、土方のあの写真の原版は、この福子さんの所有なんですって! 歳三忌の前後、ふるさと博物館で公開されるそうです。

 近藤や土方は、ここでどんなことを考え、どんなことを思ったのでしょう……浪士組として上洛する前に、京で新選組として活躍する合間に一時戻った時に、京を追われ江戸に戻ってから甲府に攻め入る前に……ふとそんなことに思いをめぐらせました。「歴史上の人物」にすぎなかった新選組に、一歩近づけたような気がする一日でした。

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2004/05/03

土方歳三資料館――新選組ツアー(2)

 土方歳三資料館は、土方家の子孫の個人宅に設けられたこじんまりとしたお部屋ながら、愛刀、鎖帷子、鉢金など歳三が実際に身につけたものや、歳三が書いた書簡、発句集などが展示されていて、「本物」の見えない力に圧倒されました。

 今回の日野行きの一番の目的は、歳三の愛刀「和泉守兼定」をこの目でみること。例年は年に1度「歳三忌」にのみ公開されているようですが、今年は通年見られます。歳三の戦死後、土方家に届けられたと伝えられるこの刀、当時は目こぼれが見られたそうですが、現在はきれいに研がれて美しく輝いていました。いったい、何人の人を斬り、何人の人の血を浴びてきたのでしょう。新選組を、幕末という時代を、歳三と共に見届けてきた和泉守兼定を前にして、言葉をなくして見入るばかりでした。

 20数名を中に入れては、館長で5代目の奥様の陽子さんが説明してくださいます。個人による運営、かつ私宅と棟続きの資料館で、さぞや気苦労が多いこととお察ししました。そのご苦労のおかげで、歳三が生まれ育った土地で、貴重な遺品の数々を目にすることができて、歳三ファン、新選組ファンにとっては幸せなことです。

 最寄りの駅は多摩モノレール「万願寺」駅ですが、京王線「高幡不動」駅から、歳三が子ども時代に水遊びをしたであろう浅川を眺めながら歩くのも風情があります。そういえば、付近には「土方」姓が多いことに気づきました。

 なお、歳三の命日(5月11日)の前の5月9日日曜日には、近くの石田寺で「歳三忌」の法要が行なわれます。

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2004/05/02

新選組ツアーin日野

 本日、日野の新選組ゆかりの地をまわってきました。実は私、近藤勇の出身地の調布市在住なので、すでに神代植物公園内の「新選組フェスタin調布」は見学済み。今日は少し足を延ばして、土方歳三の出身地まで出かけた次第です。

 今日の行程は下記のとおりで、全行程、徒歩でまわりました(注:シャトルバス運行中)。

   京王線「高幡不動」駅
    ↓
   高幡不動尊
    ↓
   土方歳三資料館
    ↓
   石田寺(土方歳三の墓)
    ↓
   新選組フェスタ会場
    ↓
   大昌寺(佐藤彦五郎、のぶの墓)
    ↓
   日野宿本陣跡(佐藤彦五郎の屋敷跡)
    ↓
   JR「日野」駅

   (時間切れで、井上源三郎資料館には行かれず)

 土方の生家にしても、佐藤彦五郎の屋敷跡にしても、当時のものがそのまま残っているわけではないのに、肌で何かを感じ、とても満足した1日でした。土方歳三資料館と日野宿本陣跡については、またあらためて詳しい感想を書きたいと思います。

 日野市のボランティア(?)の方々が要所要所で道案内をしてくださったり、フェスタ会場で親切に対応してくださって、気持ちよくまわれたことを付け加えておきます。

 「新選組」というカテゴリーを作りました。


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2004/04/28

『風光る』(渡辺多恵子)

風光る (1) (別コミフラワーコミックス)
風光る (1) (別コミフラワーコミックス)
風光る 第1巻 (1) (小学館文庫 わA 31)

 2日連続で新選組ネタになりました。これは渡辺多恵子作のコミックで、女の身を隠して新選組に入隊した神谷清三郎ことセイちゃんをとりまく新選組物語。と、設定は少女コミックお決まりのものですが、これがとても面白い。史実をうまく取り入れて、男の世界である新選組を少女コミックの世界にアレンジしてあり、感心しました。セイちゃんのあこがれの君、沖田総司をはじめ、各隊士のキャラが魅力的なのも好感度大。

 実は、この作者、NHK大河ドラマの『新選組!』、および演出の三谷幸喜をネット上でこてんぱんに批判していて、その内容そのものより、表現の仕方によくない印象を持っていました。「そういうあなたはどんなふうに新選組を描いているわけ?」と興味津々だったのです。なるほど、少女コミックの新選組としてはよくできた作品で、今をときめく人気脚本家に噛み付いただけのことはあります。だからといって、どんな言い方をしても許されるというわけではありませんが。

 まだ連載中のようで、この先も楽しみでもあり、つらい現実が待っていると思うと悲しくもあり……。正直言ってしまうと、ワクワク度は大河ドラマより上かな。

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2004/04/27

新選組本

 大河ドラマが始まる前の今年2月あたりから、新選組に関する本を何冊か読んできました。最初に読んだ『燃えよ剣』で土方歳三にハマってしまったので、新選組や幕末のことをもっと知りたくなったから。有名なものばかりで今さらここで説明するまでもないけれど、忘備録としてリストアップしておきます。現在は、『竜馬がゆく』と新選組コミックを並行読書中。

*小説

『燃えよ剣』(司馬遼太郎)
「男の一生というものは、美しさをつくるためのものだ」と語り、その言葉のとおりに幕末を熱く激しく生き抜いた土方歳三を描いた小説。これを最初に読んでしまったので、ほかの小説が物足りなく感じられるのが正直なところ。
燃えよ剣 (上巻) (新潮文庫)

『新選組血風録』(司馬遼太郎)
新選組の隊士を主人公にした15編の短編小説集。年代順になっていないので、歴史小説というより、隊士たちの人となりを描いた人間ドラマとして楽しめる。
新選組血風録 (角川文庫)

『新選組始末記』(子母澤寛)
新選組研究の古典として定評があり、後に書かれた多くの小説が参考にした本。実際に生き証人に取材して書かれた実録だが、最近になって、史実でない部分もあることがわかってきたらしい。
新選組始末記 (中公文庫)

『近藤勇白書』(池波正太郎)
幕末という時代背景と新選組の関係がわかりやすく書かれているうえに、近藤勇の人柄がよく伝わってくる小説。文章も読みやすい。
近藤勇白書 (角川文庫)

『色』(池波正太郎)
土方歳三と、お房という経師屋の未亡人との恋を綴った短編小説。新潮文庫『上意討ち』に収録。
上意討ち (新潮文庫)

『新選組読本』(三好徹選)光文社文庫
新選組に関する実録、小説集。読売新聞で井上ひさしが大絶賛していたので読んだ。会津藩主松平容保を主人公にした小説『王城の護衛者』(司馬遼太郎)、実録『伯父 伊東甲子太郎』(小野圭次郎)、『斎藤一のこと』(中村彰彦)など、新選組の主流ではない人々の話が面白い。
新選組読本 (光文社文庫)

『土方歳三散華』(広瀬仁紀)
池田屋事件以後の土方歳三を描いた小説。短編小説を歴史順に並べた形式だが、歴史を忠実に語っているわけではない。土方の心情がつぶさに書かれているのが、ファンには嬉しいかぎり。姉に似た尼僧との交流の話が印象的。
土方歳三散華 (小学館文庫―時代・歴史傑作シリーズ)

*その他
『幕末入門』(中村彰彦)
幕末入門 (中公文庫 な 46-6)
『一冊で読む土方歳三』(河合敦)成美文庫
一冊で読む土方歳三―新選組を率いた男の行動哲学 (成美文庫)

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2004/04/10

『天まであがれ!』(木原敏江)

天まであがれ! (1) (秋田文庫)
天まであがれ! (1) (秋田文庫)

 大河ドラマが始まる前に、司馬遼太郎の『燃えよ剣』を読んだら、見事に土方さまにハマってしまった私。それ以来、新選組本を何冊か読了し、ただ今は『竜馬がゆく』を読書中で、幕末という時代、そして新選組を別の角度から見ています。そこに、図書館にリクエスト中の『天まであがれ!』の順番がまわってきたので、さっそく読みました。最近は、コミックの一部も図書館で借りられるのでありがたいですね。

 さて、『天まであがれ!』。これは、少女マンガにおける新選組マンガの金字塔とも言える作品、とか。沖田総司を主人公にして、試衛館時代から京都での活躍を経て、労咳で死ぬまでが描かれています。総司はもちろん魅力的なのですが、お目当ての土方さまがまた素敵で素敵で……ビジュアルも性格も最高にカッコよくて惚れ惚れしました。とくに、弟分の総司に寄せる熱い!やさしさがたまりません。土方と沖田にそういう史実はないらしいのですが、いいんです、妄想でも何でも(笑)。土方さまのお写真は、数々のエピソードとともに、私のミーハー心を刺激してやみません。

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